2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15370065
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
有坂 文雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (80133768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 茂樹 群馬大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80282854)
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Keywords | 分子集合 / リゾチーム / テイルリゾチーム / 収縮姓尾部 / 感染機構 / バクテリオファージ / X線結晶構造解析 / 超遠心分析 |
Research Abstract |
本研究は、バクテリオファージの収縮性尾部を対象として、ナノマシーンとしての尾部の分子集合機構および作動原理を分子・原子レベルで明らかにしようとするものである。本年度は下記の成果を得た。 1.T4ファージ基盤蛋白質gp10とgp11の相互作用の解析 gp10,gp11は各3量体で基盤ウェッジ形成の初期に複合体を形成する。両蛋白質を共発現させて得られる複合体と個々に発現させて試験管内で会合させたものを単離精製した。両者とも安定な会合体を形成したが、前者の沈降係数が9.6Sであるのに対して後者は9.3Sであり、沈降係数に若干の差異が見られた。今後この違いが複合体の安定性などに反映しているかどうかを明らかにする。 2.gp7の構造解析 Gp7はC末端領域に膜貫通ドメインと予測されるモチーフ配列を持ち、これが細胞毒性の原因である可能性があるので、蛋白質工学的手法により、この領域を欠失させたgp7を作成し、発現を確認した。今後、この蛋白質につき、gp10やgp8との相互作用を調べる。 3.Muファージ尾部の電子顕微鏡解析と三次元像再構成 Gp44(gpP)の結晶化・構造決定に成功した。本蛋白質は三量体で、意外なことに1次構造に相同性が全く見られないにも関わらす、T4ファージ基盤蛋白質3量体gp27と非常によく似た筒型であることが明らかになった。
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Research Products
(5 results)