2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15370065
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
有坂 文雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (80133768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金丸 周司 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (50376951)
武田 茂樹 群馬大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80282854)
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Keywords | 蛋白質 / 微生物 / 分子機械 / 分子認識 / 超分子構造 / バクテリオファージ / 分子集合 / 超遠心分析 |
Research Abstract |
本研究は、バクテリオファージの収縮性尾部を対象として、ナノマシーンとしての尾部の分子集合機構および作動原理を分子・原子レベルで明らかにしようとするものである。本年度は下記の成果を得た。 1.gp7の精製と性状の解析 gp7は基盤蛋白質の中でもっとも大きい蛋白質(1,032残基)で、恐らくC末端側に膜貫通ドメインと思われる領域があって、そのため凝集しやすく、精製が困難であったが、1Mアルギニン存在下で精製し、徐々にアルギニン濃度を下げることによって可溶化できることが分かった。現在、結晶化のための精製を進めている。 2.gp29は「ものさし蛋白質」で、尾部の長さの決定に関わる蛋白質である。本蛋白質は発現量が低く、プロテアーゼ感受性と考えられ、若干発現するものの短時間で消失する。この蛋白質のN末端にHis-Tagを付加するとプロテアーゼによる切断を防ぐことができたので、この蛋白質を発現させ、イオン交換、ゲルろ過によって少量の試料が精製できたので、現在超遠心分析による性状解析を進めている。 3.gp13及びgp14の精製と性状解析 gp13とgp14はネックを構成する蛋白質で頭部形成の最終段階で結合し、尻尾との結合部に存在すると考えられる。両蛋白質は超遠心分析の結果、単独では単量体として存在すること、また両者を混合するとgp13:gp14=1:2の比率で結合することが分かった。 4.T4類縁ファージKVP40のテイルリゾチームgp5の単離・性状解析およびgp27対応蛋白質の発見 テイルリゾチームgp5はリゾチームドメイン・C末端β-helixを含む特異な構造を有し、N末端ドメインでgp27と結合し、gp27を介して基盤と結合している。T4近縁のファージではgp5のドメイン構造は良く保存されているが、遠縁になるに従って類似性が低くなる。KVP40のgp5ではリゾチームが欠損している。このgp5をクローニング、発現、単離して、性状解析を行ったほか、通常のbalst検索では検出されないが、ORF334を候補と考えてクローニング・単離・精製を行ったところ、この蛋白質がgp5と強く結合することが確認された。
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Research Products
(7 results)