2004 Fiscal Year Annual Research Report
持続的農業技術と資源循環ネットワークの形成に関する研究
Project/Area Number |
15380149
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
大原 興太郎 三重大学, 生物資源学部, 教授 (70024586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 正昭 三重大学, 生物資源学部, 教授 (80144228)
小畑 仁 三重大学, 生物資源学部, 教授 (70024594)
長谷川 健二 三重大学, 生物資源学部, 教授 (20180854)
長谷川 浩 東北農業研究センター, 畑地利用部, 主任研究官 (60355328)
内藤 正明 特定非営利活動法人, 循環共生社会システム研究所, 理事代表(研究職) (40101042)
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Keywords | 資源循環 / 循環ネットワーク / バイオガス / 汚染除去 / 再資源化 / 利用システム / バイオマス循環 / 適性技術 |
Research Abstract |
1)資源循環型の地域農業、都市との連繋、循環のネットワークを先進的に作り上げてきた米沢郷牧場、ハム工房モクモク、埼玉県小川町などの優良事例調査を比較対象して進めた。 2)生ゴミからバイオガス(メタン)を取り出し、残渣の発酵液を液肥として利用している埼玉県小川町の事例では、この規模(10-200トン/年)プラントの採算可能性を示した。 3)重金属等の汚染を制御した作物生産技術の確立ために、比較的高濃度の鉛イオン存在下で生育可能な緑化用ソバを利用して、鉛を植物体内に吸収させる鉛吸収能の検討を行った。 4)ケイ酸カルシウム資材の水稲作施用により,移植後の稲体の生長については,生育中期以降に本材施用により草丈や乾物重が高まり,一株籾数が増加する傾向が見られると共に、イネ苗いもち病の発生は顕著に減少した。 5)地域の資源循環の事例として造園事業に着目し、主な廃棄物である剪定枝再資源化の停滞状況と資材複合の必要性を検証し、再資源化された堆肥をうまく利用するためには道路、公園整備などの事業発注者である行政の仕様を工夫することが有効であることを確認した。 6)カキ養殖産地におけるカキ殻の処理と利用システムの形成について広島の事例から、天然の炭酸カルシウムと競争しながら生き残りを図っている大規模化した鶏用餌飼料生産企業の存在理由を明らかにした。 7)現地調査、文献調査等により、バイオマス循環システムを順調に稼働させるための産業育成研究のあり方、農業経営研究のあり方、農業政策のあり方の3点を研究した。 8)都市と農村の連携を踏まえた有機物循環のシステム技術とそれが地域に定着する適正技術の特徴と原則について実際的・経済的・法的な側面から検討した。
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Research Products
(4 results)