2005 Fiscal Year Annual Research Report
焼却灰からの重金属溶出と処分場粘土バリアーによる重金属吸着の性能評価
Project/Area Number |
15380167
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大坪 政美 九州大学, 農学研究院, 教授 (80112316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筑紫 二郎 九州大学, 農学研究院, 教授 (00127458)
東 孝寛 九州大学, 農学研究院, 教授 (00181066)
肥山 浩樹 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (10208788)
和田 信一郎 九州大学, 農学研究院, 助教授 (60108678)
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Keywords | 焼却灰 / 重金属 / 塩分 / 粘土バリアー / 粘土ライナー / 吸着 / 透水性 / ベントナイト |
Research Abstract |
結晶性粘土鉱物からなる玄武岩風化土(以下玄武岩土と略す)および非晶質アロフェンからなる黒ぼく(火山灰土)に重量比で5%のベントナイトを加えた混合土を粘土ライナー材として想定し,これらの混合土を使って塩類を含むPb溶液によるカラム浸透実験を行い,Pbの移動・吸着特性および透水係数の変化を調べた。その結果,吸着能は玄武岩混合土に比べ黒ぼく混合土が高く,吸着形態は玄武岩土混合土では交換性と炭酸塩が,黒ぼく混合土では金属酸化物が卓越することがわかった。 どのような種類のベントナイトを粘土ライナーとして使うかは重要であり,その性能は鉱物組成に大きく依存している。そこで活性の異なる4種のベントナイトの粘土鉱物組成をX線分析により検討した。鉱物の判定にはグリーンケリー法を用いた。活性の高いベントナイトは主にモンモリロナイトから,活性の低いベントナイトはバイデライト系のスメクタイトからなることがわかった。 粘土ライナーの遮水効果は,現地土に混合するベントナイトの種類に大きく依存する。また,塩類を含む浸出水が浸透したときの透水係数の増加もベントナイトの種類に関係すると予想される。そこで,4種のベントナイトを使って混合土の透水係数を評価した。透水係数は圧密試験により求めた。その結果,液性限界が大きいベントナイトの混合土ほど透水係数は低下すること,また,陽イオン交換容量およびNa含有パーセントが高いベントナイトの混合土ほど,塩類添加による透水係数の増加は著しいことがわかった。
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Research Products
(4 results)