2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15380184
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金井 幸雄 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (40015871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 勉 島根大学, 農学部, 教授 (00023474)
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Keywords | 水牛 / 熱帯畜産 / 地域資源活用 / 産肉性 / 日増体量 / 飼料効率 |
Research Abstract |
水牛は、粗飼料の利用性に優れるという特徴に加え、牛よりも大きな体蓄熱量を持ち、暑熱環境下では体表血流量の増加が顕著で顕熱放散を効果的に行なうなどの特徴を有し、飼育環境の与え方如何によっては、牛よりも優れた産肉・産乳能力を発揮する可能性を有している。本研究では、水牛の高度利用を図るための基礎的知見を得ることを目的に、1)体温調節反応、2)飼料利用性と産肉能力、3)繁殖特性の各側面について、水牛と牛の成績を比較検証することにより水牛の特性を明らかにしようとした。研究成果の概要は、以下のとおりである。 1)水牛と牛に同一の温熱環境を負荷し、体温調節反応を比較した。その結果、水牛は牛よりも高い水分代謝率を持ち、発汗や水分蒸散による放熱能力が低いものの、生理的な体熱蓄積量が大きく、これを顕熱放散によって効果的に放熱する特性を有することを明らかにした。(業績1) 2)第一胃内の消化動態に関する水牛の特性を明らかにするため、ルーメンフィステルを装着して水牛と牛の成績を比較した結果、水牛の粗飼料分解速度は牛よりも有意に早いことが判明した。(業績2) 3)さらに、個体レベルで消化試験を実施した。その結果、水牛は牛よりも優れた乾物消化率を示し、飼料のエネルギー利用効率も高いこと、また、同年齢・同一飼養条件下で肥育した場合には、水牛は牛に比肩し得る産肉能力を発揮することを実証した。(業績3) 4)水牛には過排卵・体外受精などの人為繁殖技術の適用が難しいため、牛未受精卵を利用した体細胞クローン作出の可能性を検討した。その結果、異種間の核移植により移植可能な胚盤胞期胚の作出に成功した。(業績4)
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Research Products
(4 results)