2004 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法を用いた細菌の定量とバイオガス発生メカニズムの解明
Project/Area Number |
15380188
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Research Institution | 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 |
Principal Investigator |
竹中 昭雄 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 畜産草地研究所・家畜生理栄養部, 室長 (40155031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶川 博 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 畜産草地研究所・家畜生理栄養部, 主任研究官
三森 真琴 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 畜産草地研究所・家畜生理栄養部, 主任研究官
田島 清 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 畜産草地研究所・家畜生理栄養部, 主任研究官 (80343953)
栗原 光規 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 畜産草地研究所・家畜生理栄養部, 室長 (30355060)
長田 隆 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 北海道農業研究センター・畜産草地部, チーム長 (90355090)
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Keywords | 温暖化ガス / メタン / 水素 / ルーメン / 半導体センサー |
Research Abstract |
半導体センサー生体ガス測定システム(mBA-3000、(株)タイヨウ)を用いて、ウシの呼気中に含まれるメタン、水素および一酸化炭素ガス濃度を測定する手法を開発した。メタン濃度に関しては、同時にガスクロマトグラフィーを用いて測定し、半導体センサーを用いた値と比較した結果、0 100ppmの濃度範囲において非常によく相関していた。また、水素ガスとメタンガス濃度の間にはほとんど相関が見られなかったことから、水素ガスを完全に採取するのは難しいことが示唆された。畜舎内のメタンおよび炭酸ガス濃度を経時的に測定した結果、時間や場所によって炭酸ガス濃度が高くメタンガス濃度がそれほど高くない場合や、逆にメタンガス濃度が高く炭酸ガス濃度がそれほど高くない場合があり、畜舎内では、この両者のガス濃度は必ずしも常に一定の割合で推移しないことが明らかとなった。ルーメンにおけるメタンガス発生を抑制する物質をスクリーニングするための予備実験として、ルーメン内容液を30mlのバイアル瓶中で嫌気的に培養し、気相中に含まれるガス成分を半導体センサーを用いたガス測定システムで測定した。また、同時にバクテリオシンを生産する乳酸菌10株について、その培養液を加えて培養した。その結果、ルーメン内容液を24時間培養した後、気相中の水素ガス及びメタンガスを測定したところ、水素ガスは105 305ppmの範囲に、メタンガスは4700 5100ppmの範囲であった。また、乳酸菌培養液を加えてもその値にほとんど変化は見られなかった。
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Research Products
(7 results)