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2004 Fiscal Year Annual Research Report

組換え微生物を用いた環境修復のための宿主-ベクターシステムの開発

Research Project

Project/Area Number 15380221
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

村上 周一郎  神戸大学, 農学部, 助教授 (00243329)

Keywordsコールドショックタンパク質 / Rhodococcus / ccdB
Research Abstract

本菌のコールドショックタンバク質をコードする遺伝子の中で、CspB2をコードする遺伝子をクローニングし、その塩基配列を決定した。推定されるアミノ酸配列は、本菌から既にクローニングされているcspAおよびcspB1遺伝子から推定される配列と、それぞれ85%および81%の類似性を示した。プライマー伸長法によってcspA、cspB1およびcspB2遺伝子の転写開始点を調べたところ、これらの遺伝子はそれぞれ開始コドンから174bp、184bpおよび115bp上流から転写されていた。転写開始点から推定されるプロモーター領域の配列を比較したところ、cspAおよびcspB2プロモーター領域は、よく類似していたが、cspB1プロモーター領域は、cspAおよびcspB2プロモーター領域と類似性を示さなかった。またcspB1プロモーターからの転写物量は、cspAおよびcspB2プロモーターからの転写物量と比較して少なかった。以上の結果は、cspB1プロモーターは、本菌の他のコールドショックプロモーターとは異なる制御を受けている可能性を示唆している。さらにこれらのプロモーター領域には、cold box等のモチーフ配列を見出すことはできなかったことから、本菌の低温応答機構は、既報のものとは異なる可能性が示唆された。
cspB1遺伝子のプロモーター領域の下流にDNA gyrase活性を阻害するタンパク質をコードするccdB遺伝子を連結し、低温条件での致死性の発現を調べた。その結果、親株は15℃の条件で生育したのに対し、ccdB遺伝子を導入した菌株は生育を示さなかった。しかし、生育温度を30℃にシフトさせた場合、同菌株が生育したことから、ccdB遺伝子の発現によって本菌が死滅したのではなく、本菌の生育を抑制しただけであることが明らかになった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] Rhodococcus sp. AN22のコールドショックタンパク質をコードするcspB2遺伝子のクローニングとプロモーター領域の解析2005

    • Author(s)
      村上 周一郎, 竹中 慎治, 青木 健次
    • Journal Title

      日本農芸化学会大会講演要旨集(2005・札幌)

  • [Journal Article] アニリン資化性菌Rhodococcus sp.AN-22のコールドショックタンパク質をコードする遺伝子のクローニング2004

    • Author(s)
      村上 周一郎等
    • Journal Title

      日本農芸化学会大会講演要旨集(2004・広島)

      Pages: 160

  • [Journal Article] アニリン資化性菌Rhodococcus sp.AN-22の構成的に発現するカテコール代謝系の解析:構成的に生合成されるムコノラクトンイソメラーゼの精製および特性解析2004

    • Author(s)
      松村 栄太郎等
    • Journal Title

      日本農芸化学会大会講演要旨集(2004・広島)

      Pages: 159

  • [Journal Article] Constitutive synthesis, purification, and characterization of catechol 1,2-dioxygenase from the aniline-assimilating bacterium Rhodococcus sp. AN-22.2004

    • Author(s)
      Matsumura, Eitaro et al.
    • Journal Title

      Journal of Bioscience and Bioengineering 98, 2

      Pages: 71-96

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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