2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390177
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大島 哲也 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40233100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神辺 眞之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70034139)
小園 亮次 広島大学, 病院・講師 (00304436)
吉栖 正生 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20282626)
東 幸仁 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (40346490)
石田 隆史 広島大学, 病院・講師 (40346482)
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Keywords | 動脈硬化 / 血管内皮 / 反応性充血 / 血小板 / ずり応力 / 高血圧 / 頚動脈 / 炎症反応 |
Research Abstract |
1.動脈硬化は従来、血管造影により狭窄、閉塞を評価されてきたが、患者の負担が少なく繰り返しできる評価法のルーチン臨床検査としての確立がのぞまれる。本研究の目的は動脈硬化の非侵襲的検査法を体系化することである。すなわち、各種検査法の基準値を確立し、各疾患で比較検討する。さらに各種検査指標の相互関係を明らかにする。 2.検診にて有意な疾患のない非喫煙者(健常群)、生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病)を有するが血管病変のない者(軽症動脈硬化群)、冠動脈疾患および閉塞性動脈硬化症の患者(重症動脈硬化群)を対象とした。 3.反応性充血に対する前腕動脈径の反応性を内皮依存性血管拡張反応として評価したが、健常群に比し生活習慣病および動脈硬化群で有意に減弱していた。ニトログリセリンに対する前腕動脈径反応性を内皮非依存性血管拡張反応として評価したが、三群間で有意差を認めなかった。しかし年令と負の相関を示した。脈波伝達速度および頚動脈の内中膜複合体厚はいずれも健常群に比し軽、重症いずれの動脈硬化群で有意の高値を示した。すなわち動脈硬化の進展により血管内皮機能不全、血管の肥厚、硬化が認められたことが明らかになった。 4.血清高感度CRP濃度は重症動脈硬化群で健常群に比し有意の高値を示した。また全体で検討すると、血清CRPとヘリコバクターピロリ菌(HP)IgG抗体価と正相関を示した。またHP感染陽性者で内皮依存性血管拡張反応の低下を認めた。ずり応力誘発性血小板凝集は健常群に比し動脈硬化群で亢進していた。 5.動脈硬化は非侵襲的な血管機能測定法や血小板凝集能、炎症反応などの血液検査による評価が可能であることを示唆した。
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Research Products
(4 results)