2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390179
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村田 満 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (50174305)
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Keywords | 血栓症 / 抗血栓療法 / 抗血小板薬 / 血小板機能 / 遣伝子多型 / テーラーメード医療 |
Research Abstract |
本研究の目的は、抗血小板薬、特にアスピリンの効果の個体差の原因を、遺伝的多様性の観点から解明し、個別化医療の為の基礎データを構築することにある。具体的には血小板機能や抗血小板薬の効果と関連する膜受容体、シグナル分子、血小板リガンドの遺伝子についてプロモーター領域、全exonとexon-intron境界域の塩基配列を解読し,ここで発見された多型と血小板機能(流動状態下での血小板粘着能、凝集能、血栓形成能など)の関連を解析する。昨年度の研究で高濃度アスピリンに暴露した血小板は全血血小板機能測定装置(PFA-100)による閉鎖時間が著明に延長することが明らかとなった。また不応症評価に適切なアスピリン濃度を決定した。PFA-100で評価すると健常人集団でのアスピリン不応と思われる個体が数十%に見られた。今年度の研究では、アスピリン不応グループは、別の血小板機能評価法であるWBA-Neo(コラーゲン刺激)およびPRP比濁法(コラーゲン刺激)でも同様にアスピリンに対する感受性が低いこと、アスピリン非添加時の凝集率が高く、TXB_2産生量も多いことが明らかとなった。今後血小板機能と候補遺伝子(血小板の各種因子やリガンド、血管内皮細胞、薬物と結合する物質や薬物代謝酵素など)の関連を調べるため,同意の得られた患者や健常人のゲノムDNAを用いて遺伝子のvariation(多型)と血小板機能の関連を検討する予定である。
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Research Products
(3 results)