2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390213
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
上野 易弘 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30184956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小城 勝相 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (10108988)
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Keywords | 乳幼児突然死 / カルニチン / 脂質代謝異常 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
本研究は、(1)カルニチンの欠損による脂質代謝異常に着目し、その分子生物学的成果を用いて乳幼児の突然死における脳細胞や心筋細胞のミトコンドリアの変異・酸化ストレス・アポトーシスの意義を解明すること(2)若年層における乳幼児突然死症候群に関する意識調査により、今後の医療情報伝達のあり方について考察することを目的としてデザインされたものである。 本年度は、今後の基盤となるカルニチンの測定法、電子顕微鏡および光学顕微鏡による組織標本の作成と形態の観察、実験動物の臓器からの初代培養法の確立と改変、乳幼児突然死症候群に関する若年層における意識調査、脂質代謝に関わる種々の物質及び酸化ストレスについて動物実験による研究を行った。 研究論文の発表については、裏面に記載の通りである。 その他の学会発表について以下に示す。 2003年10月 日本の若者における乳幼児突然死症候群(SIDS)の認知度について--第1報 2003年10月 日本の若者における乳幼児突然死症候群(SIDS)の認知度について--第2報 以上 第62回日本公衆衛生学会総会 2003年11月 ODSラットにおけるビタミンC欠乏の影響 以上 第50回目本法医学会近畿地方会 2004年2月 日本の若者における乳幼児突然死症候群(SIDS)の認知度について--第3報 以上 第10回日本SIDS学会 来年度は、上記の成果の取りまとめを行い研究論文とすること、今年度確立した手法を用いて、乳幼児突然死における酸化ストレスの意義について体系的に検討する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 岡本 摩耶: "カルニチン-機能と展望"ビタミン. 第77巻第5, 6号. 321-323 (2003)
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[Publications] 岡本 摩耶: "臨床及び基礎分野双方から見るカルニチンの機能と展望"化学と工業. 第56巻第10号. 1152-1152 (2003)
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[Publications] K.Ikeda: "Change in the concentration of vitamins C and E in rat tissues by paraquat administration"Biosci.Biotech.Biochem.. 67. 1130-1131 (2003)
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[Publications] F.Sun: "Evaluation of oxidative stress during apoptosis and necrosis caused by D-galactosamine in rat liver"Biochem.Pharmacol.. 65. 101-107 (2003)
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[Publications] F.Yasui: "Brain lipid hydroperoxide level increases in senescence-accelerated mice at an early age"Neurosci.Lett.. 350. 66-68 (2003)
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[Publications] M.Kodera: "Mechanism for aerobic oxidation of 3,5-di-tert-butylcatechol to 3,5-di-tert-butyl-o-benzoquinone catalyzed by di-m-hydroxo-dicopper (II) complexes of peralkylated ethylenediamine ligands"Bull.Chem.Soc.Jpn. 76. 1957-1964 (2003)