2004 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクスによる脳髄液および血液中のストレスマーカーに関する研究
Project/Area Number |
15390221
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
川村 則行 国立精神・神経センター, 心身医学研究部, 室長 (60211869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 隆 神経研究所, 免疫研究部, 部長 (90231670)
中田 光紀 産業医学総合研究所, 研究員 (80333384)
田平 武 長寿医療センター研究所, 所長 (80112332)
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Keywords | ストレス / プロテオミクス / 質量分析 |
Research Abstract |
目的:ストレスに関する客観的指標は存在しない。そこで、客観的指標を発見しようと意図した。 背景:心理社会的要因が身体機能に影響を与えている。生命現象はすべて、蛋白質の動態によって決まる。そのため、プロテオミクス解析を用い、なんらかのストレス指標の発見を試行した。 対象:現時点で病気が無く、過去において、風邪頭痛等の軽微な疾患や怪我を除いて、既往歴の無い被験者を抽出し、ストレスの、上下の10percentileを抽出し、構成的面接と内科的診察を行って、高ストレス群およびスーパーヘルシー群を同定した。また、ストレスのポジティブコントロールとして拒食症患者に同意を求めた。 方法:(1)仮設を設定して特定の蛋白をELISA、Western Blotで定量比較。 (2)2DLC-LCQMSを用いたショットガン法による網羅的解析からのマーカーの同定。 (3)SELDI型質量分析計によるパターン分析。 結果:(1)BDNF,ChromograninAの2者がマーカーの候補といえたが、NK活性以上の敏感さはなかった。 (2)これまでの解析では、20個以上の蛋白が、ストレス群にユニークであることが明らかとなっている。DystrophinおよびPAEL-Rの関連が示唆されているので、これらの抗体を他の研究者から貰い、WB等を実施するよていである。 (3)疎水性のチップによる解析では、分子量10-20KDaに、ストレス特異的なパターンが見られることが示唆されている。今後、疎水性と質量によって分画後、2DLC-MSで比較するよていである。 共同研究関係 米国NIMHSection of NeurotoxicologyのS.Markey博士とKowalk博士から、バイオインフォーマティクスの指導を受けている。データのレビューや解釈に関して援護を受けている。同sectionのB.Martin博士から、SELDIの測定の指導を受けている。
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Research Products
(7 results)