2003 Fiscal Year Annual Research Report
骨細胞のin vivoでの機能解明と分子マーカーの同定
Project/Area Number |
15390290
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Research Institution | National Institute for Longevity Sciences,NCGG |
Principal Investigator |
池田 恭治 国立長寿医療センター, 研究所・運動器疾患研究部, 部長 (00222878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新飯田 俊平 国立長寿医療センター, 研究所・運動器疾患研究部, 室長 (10137630)
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Keywords | 骨細胞 / 機械刺激 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
骨代謝における骨細胞の機能をin vivoで検証するために、骨細胞をablateできるマウスを開発した。骨細胞に比較的特異的に発現するDMP-1 (dentin matrix protein-1)のプロモーターの下流にジフテリア毒素(DT)の受容体であるヒトHB-EGF (heparin binding-EGF) cDNAをつなげたDNAコンストラクトを作成し、これを受精卵に打ち込んでトランスジェニックマウスを作出した。マウスは本来DTに抵抗性を示すが、DT受容体であるヒトHB-EGFを発現する細胞のみが、外因性に投与したDTに対して感受性を獲得してablateされるようデザインされている。2種類のDMP-1プロモーター領域を用いて計7系統のトランスジェニックマウスを樹立しており、うち3系統においてDTの投与により骨細胞が死滅する(うち1系統では効率的に死滅させることができる)ことを骨切片のHE染色法により確認した。1系統においては骨細胞に高発現しているDMP1 mRNAの発現量はDT投与により75%減少し、ヒトHB-EGF mRNAの発現はほぼ完全に消失した。DT受容体であるヒトHB-EGFは、骨では免疫組織化学により骨細胞に発現しており、DTの投与によりほぼ完全に消失したことより、DT受容体がターゲットとなり骨細胞がablateされたことが確認された。
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Research Products
(1 results)