2004 Fiscal Year Annual Research Report
骨細胞のin vivoでの機能解明と分子マーカーの同定
Project/Area Number |
15390290
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
池田 恭治 国立長寿医療センター, (研究所)・運動器疾患研究部, 部長 (00222878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新飯田 俊平 国立長寿医療センター, (研究所)・運動器疾患研究部, 室長 (10137630)
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Keywords | 骨細胞 / トランスジェニックマウス / 骨代謝 / 骨粗鬆症 |
Research Abstract |
昨年度、我々はジフテリア毒素を投与することで骨細胞が特異的に死滅するトランスジェニックマウスを数系統樹立した。今年度は、これらのマウスを繁殖させ、最も骨細胞が効率良く死滅する系統を絞りこむとともに、in vivoにおける骨細胞の役割の解明および骨細胞特異的マーカー探索を行った。 樹立した4系統のうち最も骨細胞の死滅する系統を絞り込み、ジフテリア毒素(5μg/kg〜500μg/kg)をトランスジェニックマウス(Tg)およびコントロールマウス(Wt)に投与し8日間飼育した。結果、50μg/kgまではほぼ用量依存的に骨細胞の死滅が認められ、最大で75%の骨細胞の死滅を観察した。毒素投与後体重の変化、生存について検討した結果、250μg/kg以上の毒素投与では両群で体重の減少、死亡するマウスを確認した。Tgにおいては100μg/kgの毒素投与においても体重減少が見られる個体があったため、至適毒素投与量を20〜50μg/kgと決定した。 骨細胞を死滅させたTgマウスにおける骨代謝動態を形態計測法で解析した結果、骨形成能の抑制と石灰化速度の遅延が見られた。 毒素投与により骨細胞を死滅したTgマウスの大腿骨および脛骨からtotal RNAを回収しマイクロアレイ解析を行った。骨細胞に発現の見られることが知られる、DMP1(dentin matrix protein 1)、screrostinなどのmRNA発現レベルは、対照群であるWtに毒素を投与したものに比して明らかな低下が認められた。また骨細胞で発現している遺伝子群の候補について解析中である。
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Research Products
(3 results)