2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390311
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
上阪 等 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00251554)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 信之 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30157622)
|
Keywords | 関節リウマチ / 遺伝子治療 / 細胞周期 |
Research Abstract |
アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療は関節リウマチ(RA)の新規治療法として期待されている。しかしその問題点としては、免疫反応が惹起されるためにベクターの排除が起こったり、関節局所に関節炎が引き起こされたりすることが知られている。したがって、ベクターの改変によってより少ないベクター量で効果的に滑膜組織に遺伝子導入が可能になれば、これらの問題点の解消が期待される。そこで、本年度の研究では、アデノウイルスファイバーを遺伝子組換え技術により改変した改良アデノウイルスベクターの滑膜線維芽細胞(FLS)への感染効率についてGFPをレポーターとして検討した。また、種々の発現カセットを持つアデノウィルスベクターについてルシフェレースをレポーターとしてFLSに感染させ、その発現効率を検討した。発現カセットには、種々の転写制御配列に加え、転写後プロセスの制御に関してmRNAの核外輸送を促進するとの報告があるWoodchuck hepatitis virus post-transcriptional regulation element (WPRE)も使用した。その結果ファイバー改変アデノウイルスベクターではGFP陽性FLSの比率が著明に増加することがわかった。また、転写制御配列の改変や、WPREの導入により発現効率は有意に増加した。このことから、ファイバーおよび発現カセットの改変の組み合わせにより、RA遺伝子治療に最適なアデノウィルスベクターが作成可能と考えられた。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Hagiyama H, Kohsaka H et al.: "Two cases of acute respiratory distress syndrome resulting from adult onset Still's disease"Mod Rheumatol. 13. 76-80 (2003)
-
[Publications] Iwai H, Kohsaka H et al.: "Involvement of inducible costimulator-B7 homologous protein costimulatory pathway in murine lupus nephritis."J Immunol. 171(9). 2848-2854 (2003)
-
[Publications] Nonomura Y, Kohsaka H et al.: "Gene transfer of a cell cycle modulator exerts anti-inflammatory effects in the treatment of arthritis"J Immunol. 171(9). 4913-4919 (2003)
-
[Publications] Nishio J, Kohsaka H et al.: "Development of TCRB CDR3 length repertoire of human lymphocytes."Int Immunol. 16(3). 423-431 (2003)