2004 Fiscal Year Annual Research Report
複雑系放射線治療効果シミュレーションシステムの開発
Project/Area Number |
15390353
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白土 博樹 北海道大学, 大学病院, 助教授 (20187537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内 東 北海道大学, 大学院・工学研究科・工学部, 教授 (50002308)
但野 茂 北海道大学, 大学院・工学研究科・工学部, 教授 (50175444)
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Keywords | 放射線治療 / 適合放射線治療 / 複雑系 / 有限要素法 / 生体反応モデル |
Research Abstract |
1.研究代表者(白土)と研究協力者(但野)は、昨年度の研究において有限要素法による解析で得られた放射線治療によるがんの縮小過程と正常組織の3次元的な形態変化の線量効果関係を説明可能な生体反応モデルのパラメーター設定を行った。 2.研究代表者(白土)と研究協力者(但野)は、昨年度の研究において、研究協力者(大内)によって示された2次元モデルを拡張した3次元モデルを取り入れるために、上記のパラメーターの臨床的な意義を把握し、その誤差に関する検討を加えた。 3.3次元治療計画装置から、10症例における放射線治療中の腫瘍の3次元的縮小を示すCT画像から得られた腫瘍輪郭を生体反応モデルのPCに送り、シミュレーションモデルに当てはめた。モデルの初期条件と諸係数を、各病理学的な腫瘍の差に基づいて検討した。 4.実際のガンの放射線治療において、治療による形態の回復、腫瘍の消失過程を毎日把握できるようにするための、ポジトロン・エミッターを用いた腫瘍部位計測システムの構築を始めた。 5.今年は、その第一段階として、1方向からの2次元計測を可能とした。腫瘍の取り込みの度合いを40名の頭頚部腫瘍と肺腫瘍に関して検討した。治療中の取り込みの減退は、症例間の違いが激しいが、治療中も形態を把握することが可能であることが示された。
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Research Products
(7 results)