2004 Fiscal Year Annual Research Report
O-15標識水による冠動脈硬化病変の早期診断と治療効果判定に関する研究
Project/Area Number |
15390354
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
玉木 長良 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30171888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 浩一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20210172)
加藤 千恵次 北海道大学, 医学部, 助教授 (10292012)
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Keywords | emission tomography / blood flow / coronary artery disease / myocardium / endothelial function |
Research Abstract |
1)臓器血流量を高い精度で計測できるO-15標識水を用いたPET検査を行い、心筋血流量、血流予備能、および血管内皮機能の定量的解析を行い、動脈硬化病変の早期診断をめざした。 2)O-15標識水投与後の画像とO-15標識COガス吸入後の画像との演算を行う際に、トランスミッション画像を利用することで、鮮明な心筋血流画像が得られるようになった。これに基づき、左室心筋16区域を自動設定し、得られた定量的測定値を同心円表示するソフトウェアを開発した。 3)開発されたソフトウェアを利用して、ATP負荷時の心筋血流量や安静時血流量との比で算出される心筋血流予備能、さらには寒冷刺激時の血流反応性から冠動脈血管内皮機能の定量的測定を行い、冠動脈リスクとの関係を対比検討した。 4)心筋血流予備能をTc-99m標識MIBIの2回投与によるSPECTを用いて計測する方法を考案した。O-15標識水を用いたPET検査で得られた結果と対比検討したところ、SPECTを用いてもある程度血流予備能の程度を推定できることが確認できたが、高血流領域での過小評価などの問題点も明らかとなった。
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Research Products
(3 results)