2005 Fiscal Year Annual Research Report
0-15標識水による冠動脈硬化病変の早期診断と治療効果判定に関する研究
Project/Area Number |
15390354
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
玉木 長良 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30171888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 浩一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20210172)
加藤 千恵次 北海道大学, 医学部, 助教授 (10292012)
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Keywords | emission tomography / blood flow / coronary artery disease / myocardium |
Research Abstract |
1)冠動脈造影検査の施行された狭心症疑いの74例について定量的冠動脈造影所見と心筋血流予備能との関係をみた。その結果、冠動脈狭窄が著明なほど心筋血流量は低下した。遠隔領域だけを対象として多変量解析を行ったところ、喫煙と糖尿病が心筋血流予備能を基底する独立した因子であった。さらにはこのような領域での心筋血流予備能は冠動脈危険因子を複数有する症例では冠動脈危険因子ないかあってもひとつの例に比べて、有意に低下することも示された。このように冠動脈狭窄と共に、冠動脈危険因子の有無や複数の危険因子の合併により、心筋血流予備能が低下していくことが示唆された。 2)心筋血流予備能をより簡便に計測する方法として(1)Tc-99m標識MIBIの2回投与法および(2)脂肪酸代謝マーカーであるBMIPPを用いる方法をそれぞれ考案し、PET検査結果と対比した。それぞれの方法は課題はあるものの、ある程度心筋血流予備能と高い相関関係を示し、SPECTを用いてもある程度心筋血流予備能の低下の程度を予測できることが確認できた。
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Research Products
(2 results)