2004 Fiscal Year Annual Research Report
連結型PET用ブロック検出器の開発とイメージング装置への応用
Project/Area Number |
15390365
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
山本 誠一 神戸市立工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (00290768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸崎 哲也 神戸市立工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (70321461)
千田 道雄 (財)先端医療センター, 映像医療研究部, 部長 (00216558)
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Keywords | PET / ブロック検出器 / ポジトロン / 位置検出器 / ガンマ線 / コインシデンス / GSO / シンチレータ |
Research Abstract |
昨年度、開発に成功した連結型ブロック方式を用い、乳癌診断用コインシデンスイメージング装置に利用することを目的に、大口径2次元ガンマ線位置検出器の開発を行った。この2次元ガンマ線位置検出器は、連結型ブロック検出器を4ブロック用いた構成とした。1つの連結型ブロック検出器は2.9mmx2.9mmx15mmのGSOを8x40のマトリクス状に配置したシンチレータブロックに6本の2回路内蔵型光電子増倍管(PMT)に光学結合した構造とした。この連結型ブロック検出器を4ブロック、隣接して配置することにより、視野125mmx100mmの大口径ガンマ線検出器を構成した。この構成により端部が乳房下部胸部表面まで近接可能で、深い場所の腫瘍の見落としが無い構造とすることができた。またガンマ線位置検出器用の遮光容器も製作した。 大口径ガンマ線位置検出器のPMTからの電気信号はX方向、Y方向ともに重み付け加算された後、4回路のアナログ-デジタル変換器(ADC)に送られ、連続的にデジタル信号に変換される。デジタル化された信号は積分された後、ガンマ線の入射位置を重心演算により実時間で計算する構成とした。開発した大口径2次元位置検出器は511keVのガンマ線に対してほぼすべてのGSOを2次元位置応答関数上で弁別可能であった。エネルギー分解能は約20%FWRMであった。得られた2次元位置応答関数上に各GSOの場所とエネルギーを制限するルックアップテーブルを設定することも可能であった。 以上の結果より、開発した連結型ブロック方式を用いた大口径2次元ガンマ線位置検出器は単一ガンマ線検出器との間で同時計数を行うことにより、乳癌診断用コインシデンスイメージング装置を構成できることができることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)