2004 Fiscal Year Annual Research Report
PET診断の基盤研究:ヒト生組織のスライスPETから得られる情報の利用
Project/Area Number |
15390366
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
佐々木 徹 財団法人東京都高齢者研究, 福祉振興財団・東京都老人総合研究所・ポジトロン医学研究グループ, 研究員 (30158927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成相 直 東京医科歯科大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (00228090)
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Keywords | ポジトロン / 脳スライス / リアルタイムバイオラジオグラフィ / てんかん / 神経科学 / オートラジオグラフィ / 酸化的ストレス |
Research Abstract |
出願中の特許「リアルタイムバイオラジオグラフィ」を装置化して具現化する過程で装置の性能向上の必要性が生じた。今年度は性能向上のための検討を試み、以下の成果を得た。 (1)空間分解能の向上 新たに分解能評価用線源を開発した。これを用い、異なる観察視野における分解能の評価を試みた。この検討から、微細な領域における放射能動態を評価するためには観察視野を狭める必要があることがわかった。 (2)放射線検出計数の向上 シンチレータを選定することにより放射能検出感度向上を試みた。検討したシンチレータ(CaF_2、NaI、CsI)の内、CaF_2が感度とバックグラウンド対試料比で優れていることがわかった。 (3)空間感度分布の均一化 同装置の空間感度分布には不均一性が認められた。カメラの画素毎のゲインを調整する根本的対応と試料とカメラとのジオメトリーを一定として事前に感度分布画像を作成しておき、画像収集後にノーマライズすることでこの問題を解決できることがわかった。 (4)化学発光計測との同時計測 放射線によりシンチレータ内で発生した微弱光を捉えるのが本法の基本原理である。同じく微弱光を捉える化学発光計測にも本測定法は応用が可能である。鏡面シンチレータを用いることで化学発光と放射能分布を同一試料で行えることが示された。
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Research Products
(3 results)