2005 Fiscal Year Annual Research Report
重症感染症に伴う非閉塞性胆汁うっ滞発生機構の解析と肝不全治療に向けての研究
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15390403
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
平田 公一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三高 俊広 札幌医科大学, 附属がん研究所, 教授 (50231618)
桂巻 正 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50253993)
水口 徹 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30347174)
鶴間 哲弘 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80381268)
木村 康利 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80311893)
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Keywords | 胆汁うっ滞 / 毛細胆管 / 肝不全 / 重症感染症 / 小型肝細胞 / ヒト肝細胞 / 類肝組織 / 肝切除 |
Research Abstract |
(1)小型肝細胞colonyに形成される毛細胆管網の収縮運動の数値化については、論文として成果を得ることができた。さらに引き続いて毛細胆管の収縮運動に影響を与える高酸素条件にしても検討を行ない、良質な成果を得て論文化できた。 (2)Sprague-Dawly rat(雄、6-10週齢)より小型肝細胞を分離・培養し、小型肝細胞を成熟化させ毛細胆管を有する類肝組織を形成させた。コラーゲンコートディッシュ上に構築された小型肝細胞コロニーを半定量RT-PCR法、蛍光免疫染色で解析を行ない細胞膜トランスポーターの発現を解析した。さらに無血清培養による小型肝細胞類肝組織に、TNF-αを投与し類肝組織におけるトランスポーターの発現をRT-PCR法で解析した。 小型肝細胞を再播種培養後、約4週間で肝細胞は大型化し、細胞間に索状の肝毛細胆管様構造を持つ類肝組織を形成した。RT-PCR法による解析では、ビリルビン、胆汁酸輸送に関わるトランスポーターとして、肝類洞側取り込み型トランスポーターであるOatp(organic anion transporting polypeptide)ファミリー、Ntcp(Na taurocholate cotransporting polypeptide)、および肝毛細胆管側排出型トランスポーターMrp2(multiple resistance associated protein 2)、Besp(bile salt export pump)は成熟化に伴いmRNAレベルでの発現の上昇を認めた。 小型肝細胞類肝組織にTNF-αを投与することにより、取り込み型トランスポーターOatp2、及びビリルビン代謝を制御していると考えられているホルモンレセプターCAR(constitutive androstane receptor)の発現低下を確認した。 (3)当教室にて施行した肝切除術の摘出標本から肝組織を一部採取しそこから小型肝細胞の分離・培養を試みた。9例の手術例(肝転移に対する肝切除5例、胆管細胞癌に対する肝切除3例、肝細胞癌に対する肝切除1例)でいずれもHBV、HCV陰性の患者様を対象にした。全ての症例で小型肝細胞の分離に成功したが、その頻度は症例により大きく異なっていた。
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Research Products
(17 results)