2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390435
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
滝 和郎 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70144368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
松島 聡 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50252367)
阪井田 博司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (40273362)
川口 健司 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90303742)
当麻 直樹 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (80362341)
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Keywords | 脳動脈瘤 / 血管内治療 / 医用工学 / 医用デバイス / 生理活性物質 / コイル / ステント |
Research Abstract |
近年、脳動脈瘤塞栓術の安全性と操作性が格段に改善され多数の症例に適応されるようになってきた。良好な治療成績から適応が拡大する一方で、長期成績を含めたコイル塞栓術の限界点や問題点も明らかになってきた。最大の問題は、現時点での動脈瘤コイル塞栓術が動脈瘤内にコイル塞栓子を挿入する充填法であるがゆえに、動脈瘤の形態に制限され、初期治療で完全閉塞が得られない症例があること、特に動脈瘤の入口部の閉塞が不完全のため、再発の頻度が少なくないことである。そこで、これらの諸問題を解決し、あらゆるタイプの動脈瘤を安全かつ確実に治療するために、従来にはない全く新しい発想のデバイスや治療法を開発する必要に迫られている。 本研究では、血管生物学および再生医学より得られた最新の知見を基礎とした動脈瘤塞栓術のためのデバイス開発、すなわち、細胞接着因子、細胞増殖因子、細胞外マトリックス等の生理活性物質と、コイルや液体塞栓物質とを結合させることにより従来にない特性をもったデバイスの開発、さらに、その作用を最大限に生かすためにサポート用頭蓋内ステントの開発を行っている。 本年度は、動脈瘤塞栓用コイルにbFGF(basic fibroblast growth factor)を固定化したコイルを作成し、ラットモデルを用いて血栓の器質化促進効果を明らかにした。さらに、tenascin-Cを固定化したコイルを作成し、ラット動脈瘤モデルに用いたところ、著明な血栓の器質化促進効果を示すとともに血管径の縮小もみられることが明らかになった。この結果は新たな研究を発展させる上での基礎となるだけでなく、今後の臨床応用が期待できるものであった。
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Research Products
(2 results)