2004 Fiscal Year Annual Research Report
破骨細胞アポトーシスの分子メカニズム解明による生体内における骨吸収機能制御系の構築
Project/Area Number |
15390450
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 愛一郎 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90359612)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50282661)
織田 弘美 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60101698)
|
Keywords | 破骨細胞 / アポトーシス / FADD |
Research Abstract |
われわれはこれまで破骨細胞のアポトーシスメカニズムとしてミトコンドリアからのチトクロームcの放出を介する系が関与していることを明らかにした。またこのときにproapoptotic bcl-2ファミリーに所属するBH3-onlyメンバーであるBimが重要な役割を果たしていることを、ノックアウトマウスを用いた研究、in vitroでのアデノウイルスによる遺伝子導入系を用いて明らかにした。本年はもう一つの経路であるdeath receptorを介するシグナル伝達系が破骨細胞アポトーシスに関与するかどうかを、death receptor pathwayにおいて重要な役割を果たすアダプター分子であるFADDのドミナントネガティブ変異体を、アデノウイルスベクターを用いて破骨細胞に導入することによって検討した。破骨細胞はマクロファージコロニー刺激因子などのprosurvival factorが存在しない条件では24時間以内にアポトーシスによって死滅する。アデノウイルスによるdominant negative FADDの導入はこの破骨細胞のアポトーシスに影響を与えなかった。以上の結果より、破骨細胞アポトーシスにはdeath receptor pathwayは関与していないと考えられた。
|
Research Products
(3 results)
-
[Journal Article] Chondromodulin-I, a cartilage-derived angiogenesis inhibitory factor, suppresses T cell response ; an implication of a therapeutic potential for the treatment of arthritis.2004
Author(s)
Setoguchi K, Misaki Y, Kawahata K, Shimada K, Juji T, Tanaka S, Oda H, Shukunami C, Nishizaki Y, Hiraki Y, Yamamoto K.
-
Journal Title
Arthritis Rheum 50
Pages: 828-839
-
[Journal Article] Critical roles of c-Jun signaling in regulation of NFAT family and RANKL-regulated osteoclast differentiation.2004
Author(s)
Ikeda F, Nishimura R, Matsubara T, Tanaka S, Inoue J, Reddy SV, Hata K, Yamashita K, Hiraga T, Watanabe T, Kukita T, Yoshioka K, Rao A, Yoneda T.
-
Journal Title
J Clin Invest 114
Pages: 475-484
-