2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390460
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
神宮司 誠也 九州大学, 医学研究院, 助教授 (80235829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志田 純一 九州大学, 大学病院, 助手 (90346792)
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Keywords | Bone graft / BMP / bisphosphonate / βTCP / bone induction |
Research Abstract |
1.BisphosphonateによるBMP-2誘導骨組織骨吸収抑制の検討 【方法】実験1:rhBMP-2(17μg)溶液をβTCPdisc(直径5mm、厚さ2mm)に染み込ませ、SDラット(12週齢)大腿四頭筋内に移植。術後1、2、3、4週にて屠殺した。HE染色組織標本にて担体内における骨組織面積の割合を、TRAP敗色標本では陽性細胞数を調べた。実験2:rhBMP-2とYM529(投与膿度各々10^<-4>、10^<-5>、10^<-6>、0M)をβTCPに染み込ませた後、同様に移植。2週および4週にて筋組織を採取し、同様に評価した。実験3:rhBMP-2とYM529(投与濃度5x10^<-5>、0M)を投与したβTCP discを4週間筋内移植後、誘導骨とともにβTCP discを頭蓋骨骨膜下に移植。コントロールとして、同系腸骨を直径5mm、厚さ2mmに作製し、同様に移植した。2週および6週に周囲骨と一緒に採取し、骨組織面積の割合を測定、骨癒合を0-3の4段階にて評価した。実験4:1/3長円筒状β-TCPにrhBMP-2とYM529(投与濃度5x10^<-5>を投与後、大腿四頭筋内に移植。4週後誘導された骨組織を含む筋弁付きで近傍の大腿骨骨膜下に移植し、4週および8週にて採取し、評価した。 【結果】実験1:骨組織面積、TRAP陽性細胞数は投与後2週にてほぼピークとなり、以後減少していた。実験2:術後2週ではYM529を同時投与した群でも骨組織面積には変化なかったが、TRAP陽性細胞数は10^<-4>、10^<-5>M投与群で有意に減少していた。術後4週では、YM529を同時投与した群で容量依存性に骨組織面積と強度が増加していた。実験3:骨癒合度には差を認めなかった。実験4:移植片と大腿骨の骨癒合を認めた。 【考察】YM529を同時投与することにより、術後2週目では破骨細胞を減少させ、その結果としてBMP-2による骨組織誘導後の骨吸収がコントロールでき、術後4週目に骨組織が増加していたものと考えられた。bisphosphonateの併用は骨癒合を阻害せず、誘導骨と移植先の骨融合は良好であった。 2.BMP遺伝子導入による筋組織内骨組織誘導 プラスミッドの準備と試験的な導入実験を開始した。
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