2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390460
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
神宮司 誠也 九州大学, 医学研究院, 助教授 (80235829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 賢 九州大学, 医学研究院, 助手 (10398092)
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Keywords | BMP-2 / 骨移植 / 骨形成誘導 / bTCP |
Research Abstract |
実験1:臼蓋縁における骨形成誘導について検討 人工骨とrhBMP-2の組み合わせにより臼蓋縁に腸骨から連続した骨組織が誘導できるか、また関節包と接する部位における変化について検討した。麻酔下に、日本白色家兎の臼蓋縁腸骨部に2.5mm穴を開け、rhBMP-2(75μg/150μl溶液)を染み込ませた円錐形(直径6mmx10mm)Neoboneを挿入し創閉鎖。術後4週および8週にてレントゲン写真および組織学的評価を行った。4週では主にネオボーンと骨組織接合部周囲に線維性骨組織が形成されていた。8週では同組織は成熟化し周囲の骨組織が厚くなっていた。さらにネオボーン内も表面が骨組織にて覆われていた。ネオボーンそのものはほとんど吸収されていなかった。 実験2:FGF-2による骨形成誘導について rhBMP-2は国内での臨床応用の目途が不明である。一方すでに臨床にて他用途に用いられている成長因子もある。その中で骨誘導能があると考えられているrhFGF-2を用いて、臼蓋縁のような関節近傍での骨形成を試みた。 1)マウス膝関節内にrhFGF-2(5μg)を投与し、骨棘形成誘導による関節近傍での骨形成を試みた。注入後1週間にて関節面近傍の軟骨膜や滑膜に細胞増殖が認められ、増殖期細胞に特異的に反応する抗PCNA抗体を用いた免疫染色にて同部に多数の増殖期細胞が存在することを確認した。2週間にて軟骨形成が起こり、3週目には内軟骨性骨化により同部に骨形成が認められた。 2)SDラット臼蓋縁腸骨部に穴を開け、rhFGF-2溶液を含ませた60%気孔率βTCP(直径5mm,高さ1cmの円錐形)を移植。移植後4週より骨形成が認められ、8週ではリモデリングにより成熟骨組織となっていた。骨形成は母床骨と接した部分に認められた。
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Research Products
(1 results)