2005 Fiscal Year Annual Research Report
新規抗原を用いた高悪性度軟部肉腫に対する免疫療法の樹立
Project/Area Number |
15390462
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Research Institution | SAPPORO MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
川口 哲 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80315499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 敏彦 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70244366)
和田 卓郎 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (00244369)
佐藤 昇志 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50158937)
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Keywords | 軟部肉腫 / 免疫療法 / ペプチドワクチン / 臨床試験 / 腫瘍抗原 / CTL / 骨肉腫 |
Research Abstract |
1.SYT-SSX由来ペプチドワクチンを用いた滑膜肉腫に対する免疫療法 SYT-SSXBペプチド(GYDQIMPKK)を単独で用いたワクチン臨床試験を終了した.6名の滑膜肉腫患者を対象として,ペプチド(0.1mgまたは1mg)を2週間ごとに6クール施行した.1例にGrade 1の発熱が生じた.1例で肺転移巣の増大が抑制された.現在,アグレトープ改変型SYT-SSXペプチドを用いた臨床試験を行っている. 2.骨肉腫抗原の同定と軟部肉腫免疫療法への応用 16歳女性の大腿骨骨肉腫生検組織より細胞株(OS2000)を樹立した.また,同一患者末梢血からCD8陽性CTL(cytotoxic T lymphocyte)株(TcOScl-303)を樹立した.cDNA発現クローニング法を用いて,TcOScl-303が認識する新規骨肉腫抗原Papillomavirus binding factor(PBF)を単離した.パラフィン包埋切片に使用できる抗PBF抗体と抗MHC class I分子抗体を作製し,骨軟部肉腫67例の免疫組織染色を行った.46例(68%)がPBFとMHC class I分子の両者を発現していた.それらの症例に対しては,PBF由来ペプチドワクチンが有効となり得る. 3.新規腫瘍抗原の同定 骨MFH患者および軟部MFH患者より,自家腫瘍-CTL株を樹立した.現在,発現クローニング方により腫瘍抗原の単離を進めている.また,滑膜肉腫抗原SYT-SSXおよび骨肉腫抗原PBFに会合する蛋白を,酵母two-hybrid法により同定した.それらの会合分子からペプチドワクチンを作製する目的で,抗原性を解析している.
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Research Products
(7 results)