2003 Fiscal Year Annual Research Report
尿路性器癌における新規癌関連遺伝子REICの機能解析と臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
15390491
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
那須 保友 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20237572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
許 南浩 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70173573)
公文 裕巳 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30144760)
宮崎 正博 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90116509)
江原 伸 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員
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Keywords | REIC / 腎細胞癌 / 前立腺癌 / 膀胱癌 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
1)腎細胞癌株化細胞における発現の低下を認め、臨床検体においても正常部と比較して癌部でREIC(Reduced expression in immortalized cell) geneの発現が有意に低下していた。この現象はmRNA, proteinレベルで確認された。また特異性の極めて高い抗REIC抗体が新たに作成された。REIC geneは種々の癌においてその発現が遺伝子レベル、蛋白レベルで低下しており、発癌機構において抑制的に機能していることがあらためて確認された。 2)前立腺の正常・癌株化細胞ならびに組織におけるREIC遺伝子および蛋白の発現を検索し発現の低下を確認した。特にPC-3細胞においてその発現低下は顕著であり、以後の実験には本細胞を主に用いることとした。 3)治療実験を開始するにあたりREIC遺伝子を組み込んだアデノウイルスベクター(以後:Adeno-REIC)を作成した。 4)Adeno-REICの導入効率を種々の細胞株(腎、膀胱、前立腺の正常細胞、癌細胞)を用いて解析した。特に前立腺癌において検討し、十分な導入効率が得られることを確認した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Kurose, Y.Nasu, H.Kumon et al.: "Decreased Expression of REIC/Dkk-3 in Human Renal Clear Cell Carcinoma"Journal of Urology. 171. 1314-1318 (2004)
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[Publications] T.Nakada, Y.Nasu, H.Kumon: "NY-ESO-1 mRNA expression and immunogenicity in advanced prostate cancer."Cancer Immunity. 3. 10-15 (2003)
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[Publications] 江原 伸, 那須保友: "前立腺癌に対する自殺遺伝子治療の最新知見"日本臨牀. 61(7). 1257-1265 (2003)