2005 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣癌のパクリタキセル耐性機序に関わる候補遺伝子の同定と遺伝子治療への応用
Project/Area Number |
15390509
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平川 俊夫 九州大学, 病院, 講師 (20218770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 裕明 九州大学, 病院・助手 (70260700)
園田 顕三 九州大学, 病院・助手 (30294929)
尼田 覚 九州大学, 病院・助手 (10294919)
上岡 陽亮 九州大学, 病院・助手 (50372743)
小川 伸二 九州大学, 病院・助手 (60380391)
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Keywords | 卵巣癌 / 薬剤耐性 / パクリタキセル / マイクロアレイ |
Research Abstract |
タキサン製剤の耐性機序としては、P糖タンパクの過剰発現、細胞内グルタチオンの低下、α-チュブリンの増加・アセチル化、βチュブリンの変異、特異的βチュブリンアイソタイプの発現変化、など種々の機構が報告されているが、近年では特にβ-チュブリンアイソタイプのうちのクラスIIIβ-チュブリンの過剰発現との関係が注目されている。また、mRNA発現量と蛋白発現量とは必ずしも相関しないので、蛋白発現量の解析が重要であるといわれている。 そこで、卵巣癌摘出標本におけるβ-チュブリンのアイソタイプであるクラスI、クラスII、クラスIII、クラスIV(IVa+IVb)の蛋白発現量を免疫組織化学的染色法にて評価し、予後とくにタキサン製剤を含む化学療法に対する反応性と比較検討するプロジェクトを形態機能病理学教室の研究協力者と共に行っている。 この検討に拠れば、卵巣癌ではクラスIならびにクラスIVアイソタイプが高発現を示す一方、クラスIIアイソタイプは微量発現、クラスIIIは中等度発現を示したとの結果が得られている。 さらに臨床病理学的因子ならびに予後との関連を検討中である。
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