2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390511
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
丸山 哲夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10209702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 泰典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10129736)
内由 浩 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90286534)
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Keywords | 着床不全 / 細胞治療 / テーラーメイド医療 |
Research Abstract |
内膜機能不全に対するテーラーメイド細胞治療の可能性について、本年度は以下の検討を行った。 1)構成性あるいは誘導性の液性因子産生ベクターの構築 ドキシサイクリンあるいは卵巣ホルモン誘導性ベクターは現在作成中であるが、構成性ベクターとしてはlacZを発現するアデノウイルスベクターを作成し、分離したマウス子宮内膜に約80%以上という高い効率でlacZ遺伝子の導入が可能であることを明らかにした。一方、in vivoでのドキシサイクリンによる誘導システムの構築に際して、ドキシサイクリンを子宮(内膜)に浸透させるdrug delivery systemの条件設定が必須である。われわれは、細胞移植ではなく、子宮特異的かつドキシサイクリン誘導性にCre recombinaseを内在性に発現するトランスジェニックマウスを作成し、これを用いて検討を行い、至適な投与濃度と投与方法を見いだした。 2)上記1)を導入した遺伝子改変内膜細胞を移植された子宮内腔における外来性液性因子の動態・産生レベルの評価 前年度の検討から、マウス子宮の自家蛍光のため、GFP導入細胞は移植実験には不適であった。そこで、上記1)のlacZ導入細胞を用いて行ったところ、移植細胞数や生着目数については検討中ではあるが、移植して約1週間後においては、移植を受けた子宮内膜内にlacZ陽性細胞の存在が認められた。 3)内膜機能不全を原因とする不妊マウスに対する細胞治療の検討 着床傷害モデルマウスを用いるアプローチも考慮したが、実験の容易性などから任意のタイミングで着床機能を欠落させることが可能なモデルマウスの作成を行った。その戦略として、超音波と造影剤を用いて子宮内膜に遺伝子を導入する方法を採用し、従来のリポゾーム法などに比べて、極めて高い効率で遺伝子導入することが可能なシステムを確立した。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Pulmonary hypoplasia : Prediction with use of ratio of MR imaging-measured fetal lung volume to US-estimated fetal body weight.2004
Author(s)
Tanigaki S, Miyakoshi K, Tanaka M, Hattori Y, Matsumoto T, Ueno K, Uehara K, Nishimura O, Minegishi K, Ishimoto H, Shinmoto H, Ikeda K, Yoshimura Y.
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Journal Title
Radiology 232
Pages: 767-772