2003 Fiscal Year Annual Research Report
生体制御システムに基づいた血管新生療法開発による再生組織への微小循環血行の確立
Project/Area Number |
15390540
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
市岡 滋 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60306272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 政廣 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60158954)
中塚 貴志 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80198134)
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Keywords | 血管新生 / 再生医療 / 組織工学 / 骨髄移植 / 生体制御システム / 微小循環 |
Research Abstract |
昨今の再建外科においては高度な手術手技のみでなく、より低侵襲の治療法開発が求められている。再建医学領域での低侵襲治療としてわれわれは自己組織再生と組織工学的再生臓器の移植が今後の二つの柱であると考えている。これらにとって共通の問題点は再生組織を栄養するための微小循環血行の確立が難しいことである。欠損部から自己組織を再生させる場合は概ね糖尿病等の基礎疾患、高齢、衰弱、虚血などの悪条件下にあり、母床からの新生血管誘導が困難である。また実験室でいかに高性能な再生臓器であっても、生体内で細胞や組織の機能を長期に維持するには、栄養血管系が不可欠であることは自明である。しかし生体から摂取した細胞を培養して目的とする組織を構成する組織工学プロジェクトの多くは、栄養血管についての配慮が欠けている。 本申請においては上記問題点の克服すなわち自己および組織工学的再生組織への微小循環血行確立を目指す。いずれにおいても血管新生という生体現気が鍵を握っている。本プロジェクトでは、(1)生体制御システムの一環として血管新生のメカニズムを明らかにする。(2)メカニズムに基づき新しい血管新生療法を開発する。(3)その血管新生療法を再生組織のvascularizationに応用する。といったステップで目的を達する計画である旨申請を行った。 本年までに微小循環を可視化した実験的血管新生モデルを確立し、骨髄移植による血管新生療法の基礎的データを集積し得た。また臨床では再生医療のscaffoldとなるcollagen matrixを利用した仙骨部褥瘡に対する外科的再生療法を開発し、公表した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Ichioka S et al.: "Regenerative surgery for sacral pressure ulcers using collagen matrix substitute dermis (artificial dermis)."Ann Plast Surg. 51. 383-389 (2003)
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[Publications] Ichioka S et al.: "Skin temperature changes induced by strong static magnetic field exposure."Bioelectromagnetics. 24. 380-386 (2003)
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[Publications] 市岡 滋: "Prefabricated flapにおける血管新生のメカニズム"形成外科. 47. 131-137 (2004)
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[Publications] 市岡 滋: "褥瘡治癒の現状 外科的治療"Progress in Medicine. 23. 2476-2481 (2003)
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[Publications] 市岡 滋: "褥瘡難治症例の処置"形成外科. 46. 485-490 (2003)
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[Publications] 市岡 滋: "褥瘡の外科治療"手術. 57. 1175-1182 (2003)
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[Publications] 市岡 滋: "TEXT形成外科"南山堂. 328-332 (2004)