2003 Fiscal Year Annual Research Report
マウス胎仔皮膚再生モデルを用いた皮溝、皮丘の形成メカニズムの探求
Project/Area Number |
15390541
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40224919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝部 憲一 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (20233760)
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
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Keywords | 胎仔 / 皮膚 / 再生 / きめ / 皮溝 / 皮丘 |
Research Abstract |
皮溝、皮丘のパターンは"きめ"あるいは皮膚の質感と呼ばれているもののひとつで、体の部位によって違う。本研究は多くの形成外科領域に関係する皮溝、皮丘のパターンの形成メカニズムについては研究を行うことを目的としている。皮膚が完全に再生するマウス胎仔創傷治癒のモデルを用いて、胎生13日の胎仔創傷治癒と胎生14日の胎仔創傷治癒を比べ、皮溝、皮丘のパターンの形成メカニズムの探求を行っている。 sonic hedgehog, indian hedgehog, desert hedgehog, gli-1,-2,-3, smoothened, elastin,fibrillin, fiburinについての発現を免疫組織学的に検討した。その結果、sonic hedgehogは胎生13日の創傷治癒では発現は認められなかったが、胎生14日以降の創傷治癒では過剰発現していた。sonic hedgehogの下流のgli-1,-2,-3, smoothenedはいずれの場合も発現していて、sonic hedgehogの発現の有無が皮溝、皮丘の形成をコントロールしている可能性があった。Genechipによる解析では、胎生13日と14日の創傷治癒過程で発現差異のある物質は数多く観察されたが、発生の段階による違いによるものがほとんどであった。エラスチン関連物質では、胎生13日と14日の創傷治癒での発現の差は見られなかった。
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Research Products
(1 results)