2004 Fiscal Year Annual Research Report
BMP2による骨芽細胞分化誘導におけるOsterixとCbfa1の相互関係の解明
Project/Area Number |
15390560
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西村 理行 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60294112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平賀 徹 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (70322170)
米田 俊之 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80142313)
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Keywords | 骨芽細胞 / 脂肪細胞 / Osterix / Cbfa 1 |
Research Abstract |
1.骨芽細胞分化におけるOsterixの機能的役割の検討 Osterixのアイソフォームが、骨芽細胞系細胞に発現していることを確認したので、未分化間葉系細胞から骨芽細胞への分化過程におけるこのアイソフォームの機能的役割を検討した。その結果、Osterixアイソフォームの過剰発現により、骨芽細胞への分化が著明に促進された。この効果は、BMP2の存在下で増強された。従って、Osterixは、BMP2シグナルと協調して、骨芽細胞分化を制御していることが強く示唆された。 2.Osterix抗体の作成 Osterixの生化学的ならびに細胞生物学的機能の検討を可能とするために、抗Osterix抗体の作成を試みた。その結果、ウエスタンブロティング法および免疫沈降法にてOsterixの検出可能な抗体が、確認できた。 3.Osterixの発現調節 Osterixの発現制御に対するCbfa1の役割を検討するために、Cbfa1を未分化間葉系幹細胞に過剰発現させたところ、Osterixの発現が誘導された。さらに興味あることに、Cbfa1遺伝子欠損マウスより樹立された未分化間葉系細胞株にBMP2を作用させると、Osterixの発現が誘導されることが見出された。従って、Osterixは、BMP2シグナルにより、Cbfa1依存性および非依存性の経路にて発現が制御されていることが明らかとなった。 4.Msx2による骨芽細胞分化制御機構 BMP2により誘導される転写制御因子Msx2の骨芽細胞分化に対する役割を検討した結果、Msx2は、Cbfa1非依存的に骨芽細胞分化を促進することが見出された。
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Research Products
(7 results)