2006 Fiscal Year Annual Research Report
BMP2による骨芽細胞分化誘導におけるOsterixとCbfa1の相互関係の解明
Project/Area Number |
15390560
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西村 理行 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教授 (60294112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 俊之 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (80142313)
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Keywords | 骨芽細胞 / 脂肪細胞 / Osterix / Cbfa1 / Runx2 |
Research Abstract |
1.骨芽細胞分化に対するOsterixの役割 Osterixの過剰発現により未分化間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化誘導が、認められた。Microarray解析の結果、Osterixの過剰発現により誘導される遺伝子群とRunx2(Cbfa1)過剰発現により誘導される遺伝子群に相違を認めた。したがって、Osterixは、Runx2の下流として機能するだけでなく、Runx2に非依存的に骨芽細胞分化を調節している可能性が強く、示唆された。 2.Ruxn2非依存性的なOsterixの発現調節機構 Runx2遺伝子欠損マウス由来の未分化間葉系幹細胞にBMP2を作用させることにSmadシグナルを介して、Osterixの発現が誘導されるメカニズムを探索した結果、Smadシグナルにより活性化されるホメオボックス遺伝子群により、Osterixの発現がコントロールされていることを見出した。 3.Osterixの標的遺伝子の探索 Microarray解析の結果、Osterixの過剰発現誘導される標的遺伝子の解析を順次、行った。その結果、RRMモチーフを有する転写制御因子が、骨芽細胞の分化に関与していることが示唆された。 4.Ihhによる骨芽細胞分化に対するOsterixとRunx2の関与 Ihhによる骨芽細胞分化に対するOsterixおよびRunx2の関与を検討した結果、Ihhにより活性化されるGli2が、Runx2の発現ならびに機能を促進し、骨芽細胞分化を誘導する一方で、Osterixは、Ihhによる骨芽細胞分化に対しては効果をほとんど示さないことが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)