2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390604
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
宮崎 光治 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (40050041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 剛 山形大学, 工学部, 教授 (40016738)
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Keywords | 膨張性モノマー / スピロ化合物 / サイクリックカーボネート / メタクリレートモノマー / イオン重合 / 歯科用レジン |
Research Abstract |
1.DOMA((1,3-ジオキソラン-2-オン-4-イル)メチルメタクリレート)の合成 グリシジールメタクレート(GMA)と二酸化炭素をBu_4NBr(テトラブチルアンモニウムブロマイド)の存在下で80℃24時間反応させた。そして、生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製したのち、DMSCを加えて減圧蒸留しDOMAを得た。 2.DOMA/MMA共重合体の合成 1)DMSOに溶解したDOMAに所定量のメチルメタクリレートを加え、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を3モル%添加し、60℃20時間反応させ共重合体を得た。 このときの共重合体の収率(メタノール可溶性部分)は84〜97%であった。 2)得られた共重合体(Polyt(DOMA-MMA)s)のモル比(DOMA/MMA)および平均分子量(Mn)をNMRおよびGPCを用いて測定した結果、共重合体A:D0MA/MMA=56/44 Mn=76500 共重合体B:DOMA/MMA=28/72 Mn=63600 共重合体A:DOMA/MMA=5/95 Mn=30400 得られた共重合体は白色粉末で、ガラス転移温度は128〜140℃であった。 3.サイクリックオレフィンをもつノルボルネンの合成、およびフェニールグリシジルエーテルとの重合 1)Chen, X et al.,Bailey, W.J.et al.,Saegusa, T.et al.らの方法に準じてサイクリックオレフィン(サイクリックカーボネートおよびスピロオルソカーボネート)を側鎖にもつ2種のノルボルネン(CC、SOC)を合成した。 2)合成した2種のNorborneneとフェニールグリシジールエーテル(PGE)を単独又は所定の割合で混合し、ボロントリフロライド・エチレート(BF_3・OEt)触媒5モル%を添加し、100℃で24時間反応させた。その結果、Norborneneの単独重合およびPGEとの共重合(Norbornene/PGE=5/95)では、分子量1500〜9150で、CHCl_3、CH_2Cl_2、THFに可溶なポリマーが得られた。 3)SOC/PGE=5〜20/95〜80にTfOMe5モル%を加え、100℃24時間重合を行ったところ、THF、CHCl_3、DMSOに不溶な重合体が得られ、重合収縮はSOCの増加に伴なって-6.2、-3.9、-1.4%と順次減少した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] K.Miyazaki, T.Fukushima, M.Kawaguchi, T.Endo: "Syntheses and polymerizations of (meth)acrylates having a pendant spiro ortho ester and carbonate moieties."Dentistry in Japan. 39. 96-101 (2003)
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[Publications] T.Hino, T.Endo: "A Novel Synthetic Approach to Networked Polymers without Voleme Shrinkage on Cross-Linking Polymerization : Cationic Coplolymerization of a Monofunctional Epoxide and a Spiro Orthocarbonate Bearing Norbornene Backbone"Macromolecules. 36(16). 5902-5904 (2003)