2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390626
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
古澤 清文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90165481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 俊文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (20028731)
安田 浩一 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 助教授 (30230220)
森 亮太 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50298410)
中山 洋子 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (30308647)
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Keywords | シナプス / 呼吸 / 嚥下 / 呼吸リズム / 舌骨上筋 |
Research Abstract |
本研究では、上気道の保持と舌運動の中枢制御様式の関連について、オトガイ舌筋とオトガイ舌骨筋の運動神経機構に焦点を絞り、それらの生後変化を明らかにすることを目的としている。平成15、16年度は、オトガイ舌筋とオトガイ舌骨筋ニューロンの中枢局在領域を明らかにするとともに、同部に投射するセロトニンおよびサブスタンスP陽性軸索終末の生後変化を明らかにした。本年度は、セロトニンとサブスタンスPの受容体(5-HT、NK1)について形態学的な検討を加えるとともに、セロトニンとサブスタンスPがオトガイ舌筋とオトガイ舌骨筋ニューロンに与える生理作用を解析した。 1.5-HTおよびNK1受容体の生後変化の検討 実験には胎生19日、生後0、4、7、14、21、28、70日齢のWistar系ラットを用いた。免疫組織染色法およびIn situハイブリダイゼーション法にて、オトガイ舌筋とオトガイ舌骨筋ニューロンの局在領域における5-HTおよびNK1受容体の陽性細胞率を算出し、生後変化について検討した。その結果、受容体の発現に明らかな生後変化を認めなかつた。 2.セロトニンとサブスタンスPの生理作用の解析 実験には新生仔ラット(生後0,4,7日)を用いた。舌下神経核と舌下神経根を含む高さで延髄の生スライス標本を作製し、記録チャンバー内に固定した。舌下神経根に吸引電極を装着し、呼吸リズムに同期した遠心性神経放電を導出した。圧力式インジェクターとパフュージョンピペットを用いてセロトニンあるいはサブスタンスPを舌下神経核に注入し、遠心性神経放電の変化を観察するとともに、パッチクランプ法による検討を加えた。その結果、セロトニンとサブスタンスPは舌下神経運動ニューロンに対して主に興奮性に作用するが、それらの生理作用に生後変化は認めなかった。
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Research Products
(1 results)