2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390627
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
安田 浩一 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 助教授 (30230220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古澤 清文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90165481)
金銅 英二 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (50273636)
森 亮太 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50298410)
吉田 篤 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90201855)
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Keywords | シナプス / 前運動ニューロン / 加齢変化 / 呼吸 / 嚥下 |
Research Abstract |
本年度は、免疫組織化学染色法とReal Time PCR法を用いて、三叉神経運動核(Vmo)の背外側亜核(Vmo.dl)と腹内側亜核(Vmo.vm)およびVmoの周囲(SVmo)の3領域におけるサブスタンスPとセロトニンに対応する受容体(NK1,5-HT1A,5-HT1B)の発現量の生後変化について検討した。 1.免疫組織化学染色 胎生19日、出生0日、3日、7日、14日、21日、5週、10週のWistar系ラットを用いた。深麻酔下で灌流固定を行い、脳幹と脊髄の一部を取り出し、厚さ30μmの連続切片を作製した。1次抗体を抗NK1抗体とする一連の免疫組織化学反応を行った。光学顕微鏡および画像解析用コンピューターにて、三叉神経運動細胞に発現するNK1および5-HTの生後変化について観察した。その結果、NK1受容体の発現量はSVmo、Vmo.vm、Vmo.dlの順に多かったものの、生後変化については生後4日目で最高値を示した。5-HT1Aおよび5-HT1Bについても検討中である。 2.Real Time PCRによるNK1受容体と5-HT受容体発現量の解析 実験には胎生19日、生後0、4、7、14日齢のWistar系ラットを(各10〜15匹)用いた。人工脳脊髄液内で脳幹を無傷で摘出し、マイクロスライサーにてVmoを含む高さの連続切片(厚さ30μm)を作製した。実体顕微鏡・赤外線透視下でVmoを含むSVmoを切り出し、液体窒素にて瞬間凍結させた。切り出した組織からmRNAを抽出し、Reverse Transcriptase-PCRによりcDNAを合成した。合成したcDNAを用いて、Real Time PCRを行い、3領域のNK1受容体mRNA総量について解析した。その結果、5-HT1Aと5-HT1Bでは明らかな生後変化を認めなかったのに対して、NK1では生後4日に最高値を示した。
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