2003 Fiscal Year Annual Research Report
骨誘導因子を用いた歯周組織再生におけるセメント質形成の解析と新しい再生療法の開発
Project/Area Number |
15390643
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
木下 淳博 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10242207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 茂 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70160869)
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Keywords | 骨誘導因子 / BMP / エナメルマトリックスデリバティブ / EMD / 再生治療 / 歯周組織再生 / 歯根膜 / 動物実験 |
Research Abstract |
1 三壁性骨欠損、二壁性骨欠損モデル ビーグル犬の上顎左右犬歯近心に3壁性骨欠損を、下顎左右犬歯近心に2壁性骨欠損を作製し、欠損内にリコンビナントヒトBone Morphogenetic Proteirr-2(rhBMP-2)を、ポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体ゼラチンスポンジ(PGS)を担体として埋植した。治癒期間後に欠損領域を含む周囲組織を切除し、組織標本を作製した。得られた標本において再生結果を評価中である。 2 エナメルマトリックス抽出物の併用モデル ビーグル大の下顎左右臼歯部において、粘膜骨膜弁を剥離し、セメントエナメル境(GET)から5mmの高さまで、歯槽骨を削除した。第1、第2、第3前臼歯および第1後臼歯を抜歯し、第4前臼歯の露出した歯根面を、セメント質が完全に除去されるまで徹底的にルートプレーニングした。掻爬した歯根表面をリン酸にて脱灰し、エナメルマトリックス抽出物(EMD)塗布群と何も塗布しない群(対照群)に分けて処置した。その後、歯根周囲にポリ乳酸ポリグリコール酸供重合体・ゼラチンスポンジ(PGS)を担体としてrhBMP-2を埋植し、埋植物を完全に被覆して歯冠頂部をわずかに露出させるように、粘膜骨膜弁を縫合した。治癒期間後に手術部位を一塊で切除し、組織標本を作製した。得られた標本において再生結果を評価中である。 3 リン酸カルシウムセメント等を担体としたモデル まず、rhBMP-2の担体として使用する予定のリン酸カルシウムセメントのみを、上記1と同様の三壁性骨欠損モデルに埋植した。現在、その組織標本を作製中である。
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