2003 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術提供時の動作分析による作業効率性の評価と看護経済性の指標の開発
Project/Area Number |
15390661
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
阿曽 洋子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80127175)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久米 弥寿子 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30273634)
三上 洋 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80173996)
小笠原 知枝 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90152363)
細見 明代 神戸市看護大学, 短期大学部, 助教授 (70190212)
矢野 祐美子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80335398)
|
Keywords | 全身清拭 / 動作分析 / 作業効率性 / 看護経済性 / 安全性 / 安楽性 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画に基づいて研究概要を記載する。 A.病棟における看護業務内容の分析:臨床で日常の看護援助としてよく実施されている全身清拭から動作分析するための方法を2つ程度に絞込むことと、Bにおける作業効率性、看護経済の概念構築の際の実践的な示唆を得ることを目的として研究を進めていった。その結果、仮説どおり臨床では清拭用タオルを使用して実施する全身清拭か、石鹸を用いて行う全身清拭が多いことがわかった。したがって、動作分析には前記の2つの方法で行うこととした。また、作業効率性と看護経済の検討材料となる全身清拭を実施している患者の病態や看護度、全身清拭の方法、看護師の担当患者数、病態、看護度についてのデータを収集した。 B.全身清拭に対する作業効率性と看護経済に関する文献収集および患者の安全性と安楽性の要素の検討:全身清拭に対する作業効率性と看護経済の概念構築を行うために資料を収集することおよび、患者の安全性と安楽性についての観察ポイントを抽出することを目的として研究を進めていった。全身清拭に関する文献は多くヒットしたが、全身清拭の作業効率性を検討した文献は、和論文では皆無であった。また、看護経済に関しても同様であった。患者の安全性と安楽性に関しての観察ポイントは抽出することができた。 C.全身清拭に対する看護技術の基準値の構築および作業効率性の評価指標の作成:看護援助を行うときに解剖学的に効率の良い身体の使い方、すなわちボディメカニクスを熟知し、患者への安全性と安楽性および、心情面を配慮できるエキスパートによる全身清拭を実施してもらう。そして、それに基づいて全身清拭時の看護援助行動の基準値(看護技術の基準値)を構築し、作業効率性を測る指標を作成することを目的としたものである。本課題に関しては、現在進行中である。
|