2005 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術提供時の動作分析による作業効率性の評価と看護経済性の指標の開発
Project/Area Number |
15390661
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
阿曽 洋子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80127175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 知枝 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90152363)
三上 洋 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80173996)
東 照正 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (80116087)
久米 弥寿子 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30273634)
矢野 祐美子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80335398)
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Keywords | 全身清拭 / 作業効率 / 動作分析 / 循環動態 / 身体負担 / 経済性 / 安楽性 / 安全性 |
Research Abstract |
1.研究目的: 看護師による全身清拭に対する動作分析及び身体負荷分析を行い、平成15・16年度で求めた全身清拭の基準値及び作業効率性の評価指標と比較する。また、看護師の全身清拭に対する作業効率性の評価を行う。 2.本年度の研究実施計画 (1)全身清拭に対する看護師の動作分析、身体負荷の分析及び患者の安全性・安楽性に関する実験 (目的)臨床経験が7年前後の看護師に2種類の全身清拭方法を実施してもらい、看護師の動作及び身体負荷と患者への安全性・安楽性への配慮について検討する。 (方法)(1)40名の高齢者に無作為に2種類の全身清拭方法を割付け、1名の看護師が2種類の全身清拭を実施し、その動作をビデオと三次元動作解析装置を用いて撮影するとともに、ホルター心電図により経時的に身体負荷を計測する。(2)清拭部位ごとの看護師の言葉かけと動作を観察する。同時に、患者に対しての安全性と安楽性への配慮も観察する。(3)清拭終了後に高齢者に安全性と安楽性に関する主観調査を実施する。(4)撮影したビデオおよび三次元動作解析により、清拭部位ごとに水平軸、上下軸、前後軸の動作の変化を分析するとともに、経過時間の計測を行う。(5)身体負荷データの分析を行う。(6)40名の高齢者の主観調査の集計を行い、安全性と安楽性の比較を行った。 (結果)2種類の清拭方法としては、石鹸清拭と温湯清拭の方法を選定した。看護師の身体負荷は清拭部位ごとでは差がなかったが、実施時間では温湯清拭が少なかった。しかし、患者の保温持続と安楽性、主観調査においては、石鹸清拭の方が勝っていた。 (2)平成15・16年度の基準値及び前述(1)の研究結果に基づく作業効率性の評価 (目的)動作解析の基準値と前述(1)の研究で得た結果の比較を行い、作業効率性についての評価を行う。 (方法)平成15・16年度の計画で作成した作業効率性の評価指標に基づいて、2種類の全身清拭方法について看護師20名の作業効率性・経済性の評価を行う。 (結果)現在、データの解析中である。
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Research Products
(3 results)