2003 Fiscal Year Annual Research Report
看護職における問題解決型思考育成のためのE-learningに関する研究
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15390666
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
真嶋 由貴恵 産業医科大学, 産業保健学部, 助教授 (70285360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 弘子 産業医科大学, 産業保健学部, 助教授 (00196429)
生嶋 美春 産業医科大学, 産業保健学部, 助教授 (80341212)
石原 逸子 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (30221071)
堀川 淳子 産業医科大学, 産業保健学部, 助手 (60341525)
吉嶺 敏子 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (60352324)
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Keywords | 看護教育 / E-learning / 問題解決型思考 / マルチメディアコンテンツ / 情報通信機器環境 / 学習・教授方略 |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護に関する知識や技能を効率的に教授していくための新しい教育方法と学習機会を検討し、「適切な教材」「適期な教授方略」「適切な学習方略」の3つの要素を備えたE-learning活用型教授・学習モデルを考案し、看護専門職に求められる問題解決型思考育成に有効なE-learningシステムの機能要件を明らかにすることである。本年度は主として(1)国内外のE-learning教育と学習効果に関する文献検討(2)看護学生のE-learningに関する実態および意識調査(3)問題解決型学習を支援するE-learning活用型教授・学習モデルシステムの仕様設計・教材コンテンツの作成とプロトタイプシステムの構築の3つを行った。(1)から看護教育分野におけるITを活用した教育効果の確認とE-learningに対する高い期待、開発教材の不足などが明らかになった。(2)では、無作為抽出した看護系大学生に対し調査を実施中であるが、パイロットスタディからは活発なIT機器利用状況とE-learningに対する高い期待が明らかになった。(3)では「適切な学習方略」と「適切な教授方略」から考えた「適切な教材」の開発を行った。教材は状況設定問題形式とし、成人慢性期、地域、産業の各看護領域のプロトタイプシステムを完成させた。具体的には、学習目的・目標に沿った事例シナリオを展開させ、各事例に含まれる必要知識や技術はマルチメディアを用いた解説とした。事例分析過程が問題解決型思考を育成するという仮説を立て、スモールステップで分析ポイントの提示を行い、学習者自ら考え最終的に問題解決に至るような仕組みを取り入れた。次年度は開発した教材を用いた実践および評価を実施すると共に、精神、成人急性期、小児他の看護領域の教材コンテンツ作成を行い、最終的に問題解決型思考を育成するためのシステムの機能要件と運用方法を明らかにしていく予定である。
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