2004 Fiscal Year Annual Research Report
生涯発達過程で生じる危機に対する患者と家族のレジリエンスを高める支援システム研究
Project/Area Number |
15390669
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤原 千惠子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10127293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 京子 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30259494)
吉川 彰二 大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (00326290)
町浦 美智子 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (70135739)
大平 光子 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (90249607)
上田 恵子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60300315)
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Keywords | レジリエンス / 生涯発達 / 健康に関連した危機状況 / 妊娠・出産期 / 小児の家族 / 思春期の患者 / 介護家族 / 患者支援 |
Research Abstract |
本研究は、ライフサイクルのそれぞれの時期に生じる健康に関連する危機状況における患者や家族のレジリエンスを高める要因を分析することを目的としている。 本年度は、昨年度収集した文献を分析し、レジリエンスに関する研究の動向を論文にまとめた。その論文は大学の研究紀要に掲載された。さらに研究に関連する参考図書の整備に努めた。 各発達段階における研究分担者、具体的には、胎児期・妊娠出産期の対象に関しては、町浦を中心とした母性看護学グループが調査対象を決定し、面接調査を開始している。小児期の子どもの家族に関しては、藤原らの小児看護学グループが中心となり、対象の絞り込みと調査方法の検討を行っている。思春期の対象では、吉川と研究協力者の仁尾かおりが中心となり、先天性心疾患をもつ青年期になった患者を対象に面接調査を計画し、大学の倫理委員会に研究計画書を提出している。また、老年期では、石井が高齢者の介護をする家族を対象に面接調査を開始している。 医療機関で働く看護職のレジリエンスの認識と対応に関する調査は、2004年11月に全国の500床前後の59か所の病院に研究協力を依頼し、研究の協力の承諾が得られた29か所の病院の看護師1370名を対象に質問紙を用いて実施した。現在700名程度から回答が得られており、今後4月末まで回収する予定である。回収された調査票は、研究補助者によってデータ入力を行っている。 次年度は、各発達段階期の面接調査の分析と、質問紙調査の集計・分析を行い、学会発表ならびに報告書にまとめる。報告書は、印刷し、研究に協力してもらった病院の看護部等に郵送する予定である。
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Research Products
(1 results)