2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本家族の家族機能を評価するFFFS日本語版IIの開発と家族看護への臨床応用
Project/Area Number |
15390670
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部, 助教授 (60251229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 惠子 神戸大学, 医学部, 教授 (90105172)
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Keywords | 家族機能 / 家族看護 / FFFS日本語版II / FFFS中文版I / 中国(香港) / アメリカ合衆国 / クロスカルチャー研究 |
Research Abstract |
家族機能尺度FFFS (Feetham Family Functioning Survey)日本語版IIの開発を下記の作業をとおして進め,昨年度の成果を踏まえて根本的な見直しをすることで,その改良版としてエコロジカル家族機能調査(The Survey of Ecological Family Functioning)を試作し,信頼性と妥当性の検討を実行中である. 1.日本・香港・ロサンゼルスにおいて,家族への面接調査,家族の生活情報を得るためのフィールドワーク,施設(病院・学校・企業・慢性疾患児家族宿泊施設など)の視察とその利用者・運営者への面接調査,文献調査などを行った.昨年度の成果も踏まえ,日本・香港・ロサンゼルスにおける家族機能を比較・検討することで,日本の社会構造や文化も考慮した家族員の役割行動の履行を問う質問項目を精選した. 2.日本・香港において,育児期の家族(父親と母親)を対象としてFFFS日本語版Iを使用した質問紙調査を実施し,日本531名と香港293名の回答をもとに,FFFS日本語版Iの内容と使用上の問題などを検討した.とくに,既存の家族機能尺度は家族を対象としているにもかかわらず,質問紙の回答者は家族員個人が単位であることに起因する問題が顕在化し,父親と母親のレベルから家族システム全体の家族機能を想定できる質問形式を採用することにした.また,文化の違いによる家族機能の変動は,社会に対する家族の対外的機能に顕著に現れることが明らかになり,この機能に関する項目の重みを増すことにした.
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Research Products
(3 results)