2005 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養者と家族のための移行期における看護介入プログラム開発に関する研究
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15390674
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Research Institution | Nagano College of Nursing, School of Nursing |
Principal Investigator |
安田 貴恵子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20220147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐澤 由美子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (40277893)
藤垣 静枝 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (10420697)
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (20336621)
御子柴 裕子 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (00315847)
武田 貴美子 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (10405128)
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Keywords | 在宅移行期 / 在宅療養者 / 家族介護者 / 移行期看護 / 看護介入モデル / 症状マネジメント / ストレス反応 / 日常生活 |
Research Abstract |
1.平成16年度に実施した胃切除術を受けた患者と家族の調査データを分析し看護ニーズを把握した。患者9名、主介護者8名を対象に退院後2週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月の4時点を調査した結果、患者は、胃切除に伴う上部・下部消化器症状が出現しており、それらの症状に対して、<食事回数を増やす><食事に時間をかける>などの対処を行っていた。からだとこころの不調は、消化器症状よりも多くの患者が訴え、対処行動をとっていたが、困難感も強く、心身面の不調に対する看護ニーズは高い。 主介護者は、患者の退院から継続して、<患者の食事の準備>や<患者の体調管理>を行っており、退院後二週間目での困難感が強く、時間の経過に伴って食事内容や患者の活動についての助言を求めていた。主介護者自身は、<食欲がない><疲労感>などの症状の訴えが継続しており、慢性的な疲労が蓄積されていた。介護面に加えて、主介護者自身の健康管理支援の必要性を確認した。 経済面の負担状況は、退院1ヶ月目に月収が減少している一方で外来診療医療費の負担額は高く、市販薬の購入費等の支出も多く、退院1ヶ月後の経済的負担が大きかった。 これらの研究成果をもとに、看護モデルを検討し、さらに胃切除術を受けた患者と家族のためのガイドブックを作成した。 2.退院後在宅で療養する脳血管障害者4名、同居する主介護者3名を対象に、退院後1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月の3時点を調査した。脳血管障害者は、在宅サービスを利用しながら身体機能維持・回復に向けて努力しているが、もどかしさやあきらめ、復職後のあせり等を感じ、心理面のサポートの必要性がある。主介護者は、年齢や就労の有無によって介護の大変さは異なっていたが、心身の不調の訴えは時間の経過に伴って強くなっていた。 3.ストレス反応の状況を自律神経活動から評価し、被験者にとって負担の少ない方法を検討した。
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Research Products
(5 results)