2006 Fiscal Year Annual Research Report
古代エジプト王朝の終焉に関する多角的研究-衰亡・危機論への提言-
Project/Area Number |
15401023
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川西 宏幸 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (70132800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周藤 芳幸 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70252202)
堀 賀貴 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (20294655)
内田 杉彦 明倫短期大学, 歯科技工士学科, 助教授 (00211772)
辻村 純代 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 研究員 (60183480)
力丸 厚 長岡技術科学大学, 環境・建設系・環境情報工学, 助教授 (70334688)
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Keywords | 古代エジプト / アコリス / 衰亡・終焉 / 新王国・第3中間期・末期王朝 / ヘレニズム / 都市 / 生産・交易 / 採石・石材加工 |
Research Abstract |
4月以降、平成17年度現地調査のデータを検討して、6月に英文(24頁)で成果を刊行した。ガラス/ファイアンス工房の存在を示す鋳型の出土などの成果公表に伴う内外の反響は大きかった。 7〜9月にボランティアを含めた総勢15名で、エジプト・アコリス遺跡の現地調査を実施した。去年度来の調査区を拡張した結果、町並みの一端が姿を現した。墓からは頭蓋に穿孔した人骨が出土した。頭蓋内に脳が残存していた。これらの新たな知見は、今後の分析・研究の課題である。またプトレマイオス朝の採石場の調査をあわせて実施し、測量と文字資料の収集につとめた。 帰国後、共同通信社を通じて成果を配信し、各紙がそれをとりあげた。また研究代表者の川西は徳島新聞文化面に2回にわたって成果を執筆した。 調査成果の整理・検討を行い、最終粘土の総括に向けて成果の集約につとめた。2月に国士舘大学で調査団および関係者で研究会を2日にわたって実施し、平成18年度の調査成果の最終的検討と、4年間にわたる研究成果全般の総括を行った。 また3月には、研究代表者、分担者の川西と辻村が、日本西アジア考古学会主催の第14回西アジア発掘調査報告会でアコリス遺跡の調査成果を公表した。
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Research Products
(11 results)