2005 Fiscal Year Annual Research Report
金融危機後の韓国における地方都市および農村の社会変動
Project/Area Number |
15401031
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
神谷 浩夫 金沢大学, 文学部, 教授 (40192546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 正浩 愛知県立大学, 文学部, 教授 (80086173)
阿部 和俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00109365)
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 教授 (20176332)
渋谷 鎮明 中部大学, 国際関係学部, 助教授 (60252748)
金 どぅ哲 岡山大学, 環境学研究科, 助教授 (10281974)
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Keywords | 韓国 / 地方都市 / 農村 / 社会変動 / 金融危機 |
Research Abstract |
本年は調査プロジェクトの最終年度であるため,おもに農村班と地方都市班のそれぞれについて,とりまとめのために向けた調査と分析を行った。地方都市班は,金融危機後の都市支店配置や都市機能を都市システムの変化という観点から分析した阿部、鉄道・高速バスなど交通ネットワークの観点から金融危機の前後における都市システムを分析した伊藤,大邱繊維産地の地域労働市場の変化を金融危機による対応という観点から分析した神谷の3人は,12月の最終とりまとめの段階で相互に議論を行い、それぞれの分析結果の突合せを行った。農村班は,農村への工業立地が金融危機後に進展したのか否かを考察した山元,地方自治体の財政構造の変化を考察した梶田,地域振興政策の変化を分析した金,農産物の産地形成の問題を考察した渋谷,江原道・慶尚北道・慶尚南道という3つの農村を取り上げて金融危機後の前後における農村景観と集落構造の変化を比較検討した山田の5人が,都市班と同様の検討会を年末に開催し,さらに地方都市班と農村班の成果をつきあわせるために,総合的な討論を重ねた。さらに,2月初旬に韓国公州大学で開催された韓国地域地理学会でその研究成果を発表し,韓国の研究協力者と議論することで,今回の研究結果から得られた結論が妥当であるか否かについて,総合的に検討を行った。さらに,当日に口頭発表した4本の論文は韓国地域地理学会学術論文集に掲載され,広く韓国の地理学者の間で読まれる絶好の機会ができた。
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Research Products
(6 results)