2006 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化時代における海外コリアンのホスト社会への適応と葛藤
Project/Area Number |
15401039
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
朝倉 敏夫 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (40151021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 浩樹 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (90299058)
島村 恭則 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (10311135)
韓 景旭 西南学院大学, 国際文化学部, 教授 (50309861)
林 史樹 神田外語大学, 外国語学部, 専任講師 (00364919)
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Keywords | 在外コリアン / 移民研究 / マイノリティ / 文化人類学 / 韓国社会 / ホスト社会 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、多様な海外コリアンのあり方を視野に収め、世界諸地域に居住する海外コリアンを比較する研究のための基礎的資料収集である。それらの資料を用いて、海外コリアンの問題をより一般的な移住、移動、多民族共生などの現代的諸問題に対してアプローチすることができるような理論的フレームの検討、および基礎的なデータベース作成を目的とした。 本研究課題の最終年度である2006年度は、これまでの調査研究で得た資料を検討することを主な作業とした。そのために研究班全体で韓国における海外コリアンに関する資料調査および収集をソウルにて行い、また現地の研究者を交えた共同研究会を行った。加えて各研究分担者は、各担当地域(アメリカ、カナダ、ウズベキスタン・カザフスタン、中国、および国内:在日コリアン)に関し、短期間の補足的な調査をおこなった。それらの補足調査の成果を踏まえ、各研究分担者が学会、公的研究会などで発表するとともに、調査研究成果を『国立民族学博物館調査報告 69』として公表した。またその一部を『民博通信 119』にも公表する予定である。 基礎的データベースに関しては、昨年まで進めてきた海外コリアンに関する主要文敵のリスト化を充実させ、海外コリアン研究の全体像を俯瞰につとめたが、近年、在日コリアン関連の資料・文献が急増し、その内容も多岐に渡っている現状を鑑み、各研究分担者が研究成果を踏まえた視点からの文献解題を作成・編集し、今後の在外コリアン研究を展開する可能性を踏まえた枠組みの見通しを示した。
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Research Products
(8 results)