2005 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナムにおける南北デルタ農村の人口移動に関する社会学的考察
Project/Area Number |
15401040
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
岩井 美佐紀 神田外語大学, 外国語学部, 助教授 (80316819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 由躬雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80115849)
高田 洋子 敬愛大学, 国際学部, 教授 (50154795)
大野 美紀子 神田外語大学, 外国語学部, 講師
大田 省一 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (60343117)
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Keywords | ドイモイ / デルタ農村 / 雇用労働 / 農業開拓 / 出稼ぎ / 移住・移動 / 都市化 / 社会的ネットワーク |
Research Abstract |
平成17年度の科研「ベトナムにおける南北デルタ農村の人口移動に関する社会学的考察」(課題番号15401040)の研究実績については以下のとおりである。 これまで同様、引き続きハノイおよびホーチミン市において各カウンターパートであるハノイ国家大学および南部社会科学院(ホーチミン市社会科学院改め)と共にテーマに関する文献収集および調査研究の確認を行った。 日本側の研究分担者および研究協力者による調査研究は以下の時期・内容で実施された。まず、研究代表者の岩井と大野(共に、神田外語大学)は7月25日から8月10日までメコンデルタ開拓農村(ロンアン省ヴィンフン県カインフン社)においてフィールド調査を行い、入植から今日までの定住プロセスについてインタビュー・アンケートを実施した。研究分担者の桜井は、研究協力者の岡江恭史(農林水産省農林水産政策研究所)とともに7月31日から8月18日まで紅河デルタ農村(ナムディン省ヴーバン県タインロイ社コックタイン合作社)において移住形態およびその背景となる社会経済的状況について調査した。また、研究協力者の小川有子(東京大学院)は上記コックタイン合作社内の集落から南部工業地区へ就労している世帯について追跡調査を行った。最後に、高田洋子(敬愛大学)はフランス植民地期の労働力移動に関する文献を蒐集した。 ベトナム側の研究協力者の研究実績については以下のとおりである。研究分担者のグエン・ティ・ホア(南部社会科学院)はメコンデルタ農村(チャヴィン省チャヴィン市第9坊)からホーチミン市へ出稼ぎに行く女性労働者(主に家内労働)の追跡調査を行った。また、グエン・ヴァン・チン(ハノイ大学)は紅河デルタ農村(フンイエン省アンティ県チエン村とナムディン省ナムチュック県コーザー村)からハノイへ出稼ぎに行く女性労働者(荷担ぎ・廃品回収)の生活形態と彼女たちの経済活動がもたらす家族・村落へのインパクトを継続調査している。 なお、関連する調査結果に基づく研究成果が同年ベトナムにて発行された(添付資料)。
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Research Products
(6 results)