2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15402012
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
西村 幸次郎 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40063739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 云海 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30240568)
佐々木 信彰 大阪市立大学, 大学院・経済研究科, 教授 (30145768)
小林 正典 和光大学, 人間関係学部, 助教授 (80366955)
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Keywords | 中国 / 民族自治地方の立法権 / 民族区域自治法の実施法 / 国家法と民族慣習法 / 民族裁判 / 西部大開発と民族経済 / 民族教育法 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
1、平成17年度は次の通り、現地調査、視察・交流を行った。 (1)四川省雅宝市において開催された民族裁判会議に参加し、関係資料を収集した。(平成17年5月18日〜5月22日) (2)新疆大学、ホルンベルン学院、内蒙古民族大学、内蒙古大学、内蒙古警察職業学院において民族法の諸問題について懇談し、開発による環境破壊の実情について理解を深めた。 ウルムチ、カシュガルの名所を参観、ウイグル族の一般家庭の生活を体験し、都市に居住するモンゴル族が伝統生活、習慣、音楽、言語の継承に苦悩する姿にふれるとともに、エベンキ・ホルンベルン・ホルチン草原を視察した。(平成17年8月22日〜9月5日) (3)広東省南沙自動車産業団地と深〓経済特別区を視察。広西壮族自治区において広西法学会・広西大学(南寧)及び広西師範大学(桂林)の関係者と交流・懇談。伝統民族芸能を観賞し、南丹の瑤族の集落を視察、瑤族における石碑と郷規民約、社老(頭人)の役割などから、国家法が適用されず、民族習慣法が根強く存在していること、また、ダム建設と散居少数民族の増加に伴う移民の格差問題の深刻さを知った。(平成17年10月28日〜11月5日) (4)四川省人民代表大会民族委員会、司法内務委員会との懇談会に参加、地元の裁判官と交流し、民族裁判の実際状況を調査した。(平成18年3月17日〜3月23日) 2、下記の通り、専門知識の提供を受けた。 (1)徐暁光「歌う裁き---「理詞」に現れたミャオ族裁判の実像」(平成17年11月22日) (2)芒来夫「民族自治地方の立法自治権について---内モンゴル自治区を中心に」(平成17年12月5日) 3、成果を公表し、文献の収集に努めた。
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Research Products
(6 results)