2005 Fiscal Year Annual Research Report
企業経営とその社会的・技術的条件にかんする日本・スウェーデンの国際比較研究
Project/Area Number |
15402028
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
野原 光 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (40085999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猿田 正機 中京大学, 経営学部, 教授 (80139980)
藤田 栄史 名古屋市立大学, 人文社会学部, 教授 (50110755)
浅生 卯一 東邦学園大学, 経営学部, 教授 (70281912)
貫 隆夫 大東文化大学, 環境創造学部, 教授 (40061410)
長岡 延孝 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (80207985)
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Keywords | 環境マネジメント / 企業経営 / ベルト・コンベア / 経営比較 / ウデバラ / 標準化 |
Research Abstract |
グローバライゼイションの進展は、政治経済社会の実態と我々の生活世界において、アメリカ流の市場競争主義を事実上の世界標準にすることを迫りつつあるように見える。しかし、個人間の競争と格差を増幅して社会を活性化しようという新自由主義的市場原理主義と異なった、社会活性化の方法は無いのだろうか。平等性と連帯の進展、全体の底上げ、これが社会を活性化するというもう一つのシナリオを、北欧の社会建設の試みのうちに見いだすことが出来ないか、これが我々の関心である。こうした関心に基づいて、市場万能主義のもっとも浸透しやすい、企業経営という経済活動のまっただ中に、この市場万能主義とひと味違った経営の行動様式が、どのような、社会的・制度的背景に支えられて可能となるのか、この点を解明したい。そこで、比較によって、違いそれ自体を明らかにすると同時に、その違いがどこからくるか、この点を具体的に明らかにする方法を、我々は持たなければならない。この点では、個別領域の違いが、どのような社会的・制度的背景の違いからきているか、この点を明らかにする必要があると思われる。そこで経営というミクロシステムの違いが、マクロシステムを越えた、どのようなマクロシステムの違いからくるかを明らかにしようと云うのである。 以上のような関心から幾つかの研究活動を行った。環境班では自治体の行う企業の環境汚染排出物質の規制、製品のリサイクルの循環ルートの創出・支持の活動の調査を、幾つかの事例の日本・スウェーデンにおける比較調査として行った。企業組織班では、スウェーデンとイギリスから共同研究者を招き、企業組織の枠を越えた、労働組合活動、労働者の生活時間構造等について、共同研究を行った。また、製造工程のおける作業組織編成の日本・スウェーデン比較について、共同の分析枠組みの詰めを行った。
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Research Products
(1 results)