2005 Fiscal Year Annual Research Report
南極氷河標的ICECUBE観測実験による高エネルギー宇宙ニュートリノの探索
Project/Area Number |
15403004
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
河合 秀幸 千葉大学, 理学部, 助教授 (60214590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 滋 千葉大学, 理学部, 助教授 (00272518)
間瀬 圭一 千葉大学, 理学部, 助手 (80400810)
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Keywords | ニュートリノ / 宇宙線 / 天文学 / 南極 / 高エネルギー / 物理学 |
Research Abstract |
IceCubeニュートリノ検出器は建設2年目に入り、平成17年度は、計8本のstring,480個の光検出器を埋設した。日本グループも本補助金のサポートにより大学院生を南極現地に派遣し、検出器試験及び埋設作業に大きな役割を果たした。この様子は新聞各紙にも詳しく報道されたところである。 他の活動を下に要約する。 (1)光検出器モジュール(DOM)を絶対較正し、チェレンコフ光応答を詳細に測定した標準リファレンス検出器"Golden" DOMを製作した。米国ウィスコンシン大学と共同で、PMT(光電子増倍管)のuniformity/collection efficiencyの測定、モジュール化した後の検出効率絶対測定を施した。計5本のGolden DOMを南極に発送、String 39と呼ばれる位置に無事埋設した。 (2)PMTの低温化にいける動作試験、較正も前年に引き続き遂行した。 (3)高エネルギーニュートリノ事象をシミュレートするためのモジュールはほぼ完成し、その高速化のための様々な工夫を施した。約10万イベントを大規模計算機クラスターで生成し、解析手法の検討に入った。 (4)シミュレーション事象を使って、様々なニュートリノ生成モデルに応じた柔軟な解析が実現できるよう、各イベントに適切な重みをつけるプログラムを開発した。 (5)PeV-EeVに達する超高エネルギー宇宙ニュートリノ検出のための解析アルゴリズムをシミュレーションを駆使して開発した。GZK機構により生成されたニュートリノフラックスに対して毎年3.5事象程度観測されることを示した。
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Research Products
(1 results)