2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15403007
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 良和 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00025420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍵山 恒臣 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50126025)
宇津木 充 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10372559)
神田 径 京都大学, 防災研究所, 助手 (00301755)
橋本 武志 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70283588)
松島 健 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (40222301)
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Keywords | 空中磁気測量 / セシウム磁力計 / 自然電位 / ホワイトアイランド / 火山性磁場変化 / プロトン磁力計 |
Research Abstract |
研究目的は繰り返し空中磁気測量により火山性磁場変化を検出することにある。ニュージーランドのホワイト島は地熱活動が盛んで、地上観測で大きな磁場変化が検出されている。観測機器の調達は他の関連する研究費により支援され、技術開発も草津白根、雲仙、阿蘇、九重火山における飛行実験で進展できた。機体磁化の影響を避けるには磁場センサーを機体から40m離す必要が見出せ、飛行に技術を要する。平成17年2月10-20日に5名がNZに渡航し、核地質研究所のハースト、ウッドワードらとホワイト島での空中磁気測量に関する打ち合わせを行った後、ワカタネに移動して観測機器の組み立てを行った。飛行技術に配慮してヘリプロ機をウエリントンからワカタネに回送使用したので5時間の移送料を要した。飛行はホワイト島の地形に沿う北西-南東方向とし、長さ2km幅1kmの領域を測線間隔100mで対地高度50mと100mを目安にして2月15日に実施し、3時間の飛行により良好な観測結果を取得できた。磁力計はG858セシウム磁力計をバードに収納して使用した(長さ120cm直径20cm、尾部円筒翼長さ40cm直径60cm、上端にGPS(Leica SR520)を付加)。観測機器を含む総重量40kg、吊り下げロープ長40m、第2磁場センサーは主バード下5mのサブバードに収納した。一方、地上には参照磁力計としてGEMGSM-19プロトン磁力計を、参照GPSとしてLeica SR520を設置運用した。ホワイト島の磁場経年変化をモニターする目的で昨年度設置した2台のプロトン磁力計については、1台は1年にわたり正常に作動し、毎分値を取得できたものの、1台は太陽電池の電力不足で停止していた。また、充電制御装置が大きなノイズを発生することが判ったものの、予備部品の持ち合わせがなく修理できなかった。
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Research Products
(6 results)